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[ SF/ファンタジー ] 七つの人形の恋物語 |
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ポール・ギャリコ | 出版月: 1955年01月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
河出書房 1955年01月 |
角川書店 1978年06月 |
王国社 1997年09月 |
角川グループパブリッシング 2008年08月 |
No.1 | 5点 | メルカトル | 2022/12/21 22:36 |
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お金も仕事も失った孤独な少女ムーシュは、言葉を話す七つの人形と出会い、謎めいた一座の長キャプテン・コックと旅と舞台を共にすることに。人形という存在を通して二人の間に芽生える深く純粋な愛の物語を、ストーリーテラーとしての抜群の才能で描いた表題作に加え、著者の名声を国際的にゆるぎないものにした名作「スノーグース」を、矢川澄子による静謐で感受性豊かな名翻訳で贈る、ギャリコ・ファン必携の豪華版。
『BOOK』データベースより。 言いたい事やりたい事は分かります。多重人格を書きたいが為に七つの人形を操り、それを表現しようとしている作者。おそらくそんな所だろうと思います。しかし私の心はこれっぽっちも動きませんでした。正直Amazonでの高評価を見た時マジかと思いましたよ。そんなに世間と自分の価値観がずれているのはやはりおかしいのではないか。己の読解力の無さのせいなのか、世の中にはそれ程多くの人がこの物語に心酔しているのか。私もその仲間になりたいとは思いませんが、何か得体の知れないものを感じます。 多分日本の作家ならムーシュの過去の物語をもっと重視して、彼女に感情移入出来る様に仕立てるでしょう。それがストーリー性というものじゃないでしょうか。それをおざなりにして、いきなり人形たちと会話させるのはかなり不親切で無理があるのではないかと感じました。そして色々説明不足でなかなか物語に没頭出来ないのは自分だけではないような気がします。 この人があの名作『ポセイドン・アドベンチャー』を書いたとは思えませんでした。まあ原作は読んでませんけどね、TVで映画を観た程度で。 |