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[ サスペンス ] 箱男 |
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安部公房 | 出版月: 1973年03月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
新潮社 1973年03月 |
小学館 1987年01月 |
新潮社 1987年07月 |
新潮社 2005年05月 |
No.1 | 7点 | 虫暮部 | 2021/10/09 13:14 |
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“箱男”なる或る種冗談のような存在が、いつの間にか錯綜した叙述トリックへ。但しミステリ的な整合性は一時だけで瓦解し、無関係なエピソード(落書?)の“D”や“ショパン”が挿入されるあたりはイライラしたな~。
ミステリ側の視点で言えば、安部公房みたいな作家が変格ものを目指した(ように見える)のは妥当な展開だと思うが、いたずらに判りづらくし過ぎ。やはり後半3分の1はもう少し読者に歩み寄って書いて欲しかったところ。 |