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[ ホラー ]
インキュバス
レイ・ラッセル 出版月: 1987年05月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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早川書房
1987年05月

No.2 6点 クリスティ再読 2026/03/09 11:43
「嘲笑う男」で何となく読んでみたくなったレイ・ラッセル。タイトルが「インキュバス」ともなるとね...そりゃ、エロホラーという路線かいな?とはなる。「プレイボーイ」編集者で名高い作者だもんね。性解放の硬派な部分もあればプレイメイトもあり、というスタンスを体現したような、といえばまあそう。

カリフォルニアの田舎町ガレンに跳梁する連続強姦魔。その巨大なブツは被害者の下半身を引き裂くという凶悪なもの。ガレンに地縁がありオカルトに精通した人類学者トラクスは、この事件に介入するためにガレンを訪れた。次々に襲われる女性たち。神出鬼没の強姦魔の正体を、トラスクは伝説の淫獣インキュバスと推定する。しかし、インキュバスはスモールタウンの誰に化身して潜んでいるのだろうか?

性描写は頻繁にあるけど、あっさりしたもの。事実上オカルト・スリラーで、若干のフーダニット興味があるモダンホラー。
スモールタウンの人間関係やら、トラスクと協力するウォールデン保安官、町の旧家の生き残りのティム・ガレン青年などなど町の面々の群像劇。そしてトラスクが持参した切り札であり、町にも一冊あることが判明する奇書「アルテス・ペルディタエ(失われた技術)」。街の創設者を巡る魔女裁判の過去...とあるけど、確かに、ガジェットのラヴクラフトぽさより、ずっと「ツインピークス」の雰囲気に近い。「モダンホラー」と銘打って紹介されたのはそういうことかな。

スピーディなスリラーで、それなりに面白い。「ヘルハウス」のジョン・ハフが映画化した(主演がジョン・カサヴェテス)だけど、評判はよろしくないようだ。

No.1 6点 メルカトル 2023/10/01 22:21
1987年のアメリカ作品。
Amazon他各所で好評のようですが、それ程でもないと思いました。一応ホラーです、しかし怖くはありません。むしろエロ要素が散りばめられているサスペンスと云ったほうが正しいかも知れません。その中にミステリ要素も幾分含んだ感じでしょうか。
物語としては次々と小さな村の女たちが強姦されて、殺されると云うもので、総勢十人の被害者が出ます。ミステリ的にはフーダニット一本槍で突き進むのですが、犯人が判りやす過ぎてびっくりでした。頼むから予想を裏切ってくれと思いながら読みましたが、完全に読み通りでしたね。こんな私でも犯人を指摘出来たのだから、ほとんどの読者が同じように犯人に辿り着いたと思うのですが、実際そうではなかったようです。最後の最後までそこは謎のまま進行しますが、この結末で驚けた人は幸せでしょう。意外な犯人・・・。だったとはとても思えませんけどねえ。

そんながっかりの真相に落ち込んだ訳ですが、作品そのものの出来としては決して悪くはないと思います。適度なエロとテンポ良く殺される被害者達、一体何者が犯行を行っているのか、果たして人間の仕業なのかと云った謎に引っ張られて読み進める事は出来ます。しかし何度も言いますが、犯人が判ってしまっては興味は半減どころか、一気に失せてしまう可能性がある作品である事は覚悟しなければなりません。


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レイ・ラッセル
1987年05月
インキュバス
平均:6.00 / 書評数:2
1964年09月
嘲笑う男
平均:6.00 / 書評数:2