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[ 本格/新本格 ]
黒死館殺人事件
法水麟太郎シリーズ
小栗虫太郎 出版月: 1956年02月 平均: 5.11点 書評数: 27件

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早川書房
1956年02月

ノーブランド品
1961年01月

桃源社
1969年01月

講談社
1972年01月

社会思想社
1977年04月

沖積舎
1990年10月

作品社
2017年09月

KADOKAWA
2023年01月

No.7 3点 メルカトル 2010/06/18 21:29
この作品は著者が自己満足のために書いたとしか思えない。
あまりの難解さと鬱陶しいほどのぺダントリーに何度も挫折しそうになりながら、何とか読了したが、二度と読む気は起こらなかった。
ミステリに限らず、読者に退屈を覚えさせるのは最悪だが、苦痛を強いるのは作家にとって最大の罪である。
その意味で本作はおそらくミステリ史上最も罪深い作品だと思う。
だから奇書なのか?

No.6 3点 江守森江 2010/06/15 12:59
普通な神経の持ち主は、読み進む事を拒絶されて理解する気も起きず途中で投げ出す。
一部のマニアには凄い本でも、一般読者にはゴミでしかない。
その点で奇書と云えるのかもしれない。
一応本格探偵小説なのだが、その部分を楽しめる奇特な精神は持ち合わせていないので何ら楽しくなかった。
「読書は娯楽」を標榜しているので、読者を楽しませる意欲が見えない作品は評価できず、最低なミステリで2点にするつもりだったが、飛ばし読みとはいえ読了した自分を褒める意味で1点加点し3点とした。
※余談
「読者の理解を拒絶する文章を書く事」と「作者の頭の良さ」は全く別次元の事なのに混同しているミステリ作家がチラホラといて嘆かわしい。
読了出来ない本など単なる紙屑の塊でしかないのに!!

No.5 1点 文生 2010/01/20 13:44
すごい作品だということは分かるのですが
私には楽しむことはおろか読みきることすら出来ませんでした。

No.4 2点 nukkam 2009/01/28 09:47
(ネタバレなしです) 小栗虫太郎(おぐりむしたろう)(1901-1946)が1934年に発表した法水麟太郎シリーズ第1作である本書は日本ミステリー3大奇書の1つとして伝説的な存在ですが、同時代に書かれた夢野久作の「ドグラ・マグラ」(1935年)が混乱系なら本書は頭痛系(笑)。ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンスシリーズに影響を受けた本格派推理小説であることは確かですがとにかく難解で読みにくいです。現代では使われない用語が沢山使われているのも理由の1つでしょうが、甲賀三郎が文章の難解さを指摘しているぐらいですから発表当時の読者にも読みにくかったのでしょうね。これまた甲賀三郎の受け売りになりますが、作者のあまりの膨大な学識に振り回され、読者は犯人を推理する余裕がないでしょう。

No.3 6点 レン 2008/12/03 00:21
凄い(『すごい』でも『スゴい』でもなく)小説だとは思いますが、いかんせん理解できません。
活字を追うのが精いっぱいです。雰囲気だけはびんびん伝わってきましたが。
この作品に点数をつけるのは至難の業。出来は10点でも、「楽しめた」かという意味では3点くらい・・・。
間をとって、6点にしておきました。

No.2 1点 あびびび 2008/11/04 10:37
この本を読むは自分はいかにも力不足と感じた。
ゲーテやアィンシュタイン的解説や、中世ヨーロッパの
悪魔術、宇宙的解析などチンプンカンプン。
文章も独特で、一行一行が難解。
解説者の「合う人と合わない人がいる」という見解は
納得したが、あまりに作者の知識容量が多く、
圧倒されっぱなしだった。

No.1 10点 rintaro 2008/06/30 19:48
この作品はぺダンティックな点のみが評価され語られることが多い作品ですが、僕はミステリーとしてもなかなか評価すべきところもあるかと思います、たしかにトリックは若干現実味に欠け、恐らくは現実に実現できないものありますが、探偵法水が犯人を特定した論拠は十分納得でき、エラリー・クイーンに通じる論理性を感じました、とはいえやはり作品の大部分は圧倒的な衒学趣味に覆われているのでこのての話に興味が無い人は読むのが厳しいかもしれませんね。最後に一言、この作品の独特の空気感を味わうにはハヤカワの旧仮名字版で読まれるのがオススメです


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黒死館殺人事件
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1940年01月
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