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[ 社会派 ]
阿蘇惨劇道路
西東登 出版月: 1972年09月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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サンケイ新聞社出版局
1972年09月

No.1 5点 nukkam 2018/06/03 21:03
(ネタバレなしです) この作者の作品はジャンル区分に悩むことが多いのですが1972年発表の本書も色々な要素が混じっており、社会派が一番強いかなと思います。ちなみに作者のトレードマークである動物ミステリーではありません。前半は手形をパクラれてしまい窮地に陥る中小企業の社長(何か松本清張の「眼の壁」(1957年)を連想しますね)、過去に保険金詐欺に加担した保険セールスマン、売上金横領をたくらむ男などあちこちに犯罪の火種がくすぶっていることが示唆され、ここまでは社会派と犯罪小説の色合いが濃いです。そして6章でついに死亡事件が発生して後半に突入します(タイトル通り阿蘇で起きますがトラベルミステリー要素はありません)。一応真相は最後まで伏せているので後半は犯罪小説から離脱します。読者に対して謎解き伏線を十分に張っている作品ではありませんが真相は予想の範疇ではないでしょうか。事件解決もそうですが犯罪に手を染めるに至った経緯も運命のいたずらに翻弄された感があるのが印象的です。


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西東登
1977年05月
深大寺殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1975年04月
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平均:5.00 / 書評数:1
1972年09月
阿蘇惨劇道路
平均:5.00 / 書評数:1
1971年01月
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平均:5.00 / 書評数:1
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