海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ クライム/倒叙 ]
轍の下
西東登 出版月: 1965年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


講談社
1965年01月

No.1 5点 nukkam 2016/10/09 10:14
(ネタバレなしです) 西東登は動物ミステリーの書き手と認知されることもあるようですがそうでない作品もいくつかあり、1965年発表の長編第2作である本書は動物は登場しません。それなりの社会的地位を持つ4人と運転手1人が乗る車が1人の男を轢き殺してしまい、5人が事故を隠蔽しようとする犯罪小説風な展開を見せます。脅迫者と化した目撃者が登場したり、いつまでも帰らぬ被害者の家族の生活が少しずつ崩壊したりと物語としてなかなか読ませ、最後には驚きの結末を迎えて何とも言えない悲哀感が残ります。人間ドラマとしてはなかなかの出来栄えですがミステリーらしさが希薄なのが弱点です。驚きの結末も伏線が用意されていません。


キーワードから探す
西東登
1977年05月
深大寺殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1975年04月
殺人名画
平均:5.00 / 書評数:1
1972年09月
阿蘇惨劇道路
平均:5.00 / 書評数:1
1971年01月
熱砂の渇き
平均:5.00 / 書評数:1
1965年01月
轍の下
平均:5.00 / 書評数:1
1964年01月
蟻の木の下で
平均:6.00 / 書評数:1
不明
一匹の小さな蟲
平均:5.00 / 書評数:1
謎の野獣事件
平均:5.00 / 書評数:1