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[ 警察小説 ] 真夏の雷管 道警シリーズ |
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佐々木譲 | 出版月: 2017年07月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 2件 |
角川春樹事務所 2017年07月 |
No.2 | 8点 | HORNET | 2020/06/13 23:03 |
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生活安全課の小島百合は、閉店セールをしている老舗模型店で精密な工具を万引きした男子小学生・水野大樹を補導した。しかし署で事情を聴取している間に少年に逃げられてしまう。一方、刑事課の佐伯宏一は園芸店から窃盗の通報を受けて駆け付けると、爆薬の材料にもなる化学肥料が盗まれていた。全く別の場所で起きた二つの事件は、やがて交錯し思わぬ方向へ―
道警シリーズ第8弾。 プロローグの内容から、その後の万引き事案と園芸店の盗難事件がどのようにつながっていくのかはだいたい予想できる。大樹を連れ去った元JR北海道社員・梶本の来歴からも、動機などもほぼ見通せる。それでも、いつものメンバーたちが躍動し、事件を解き明かしていく様はやっぱり面白い。 「警察小説って、やっぱいいなぁ」「本シリーズは相変わらず面白い」と実感できた。 |
No.1 | 6点 | 小原庄助 | 2017/10/18 16:14 |
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「笑う警官」に始まった北海道警察シリーズの最新作で、安心して読める佳作。
前半、少年たちの万引き事件や、万引きする少年の家族の背景などを捉えていて、個々の挿話は面白いものの、一体どこに話が向かうのかと思っていると、別々に起きた事件が次第につながり、ある爆破計画が浮かび上がってきて、物語が熱を帯びてくる。刻限サスペンスになり、刑事の佐伯たちが爆破犯の狙いを推理して各地へ奔走し、未然に防ごうとするが、どこで、どのような仕掛けで爆破するのか容易に見えない。 物語の心地よい疾走感と緊張感に包まれ、一気読みしてしまった。 とりわけチーム佐伯の交流をユーモラスに綴るエピローグがニヤリとさせて面白く、実に読後感もいい。 |