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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
ギリシャで殺人
銀行副頭取パトナム・サッチャー
エマ・レイサン 出版月: 1971年06月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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早川書房
1971年06月

No.1 5点 nukkam 2016/06/21 08:53
(ネタバレなしです) 執筆当時の時事問題を作品に取り入れることのあるレイサンですが、1969年発表のジョン・サッチャーシリーズ第9作となる本書では1967年に起きたギリシャの軍事クーデターを背景に取り入れています。本書は冒険スリラーで、本格派推理小説の緻密なプロットに比べると解決に向かっての展開が好都合過ぎる感があります。悪役を追い詰めるための仕掛けが大掛かりでユーモラスなのがユニークです。パトリシア・モイーズの冒険スリラー(「ココナッツ殺人」(1977年)や「死の天使」(1980年)など)が好きな読者なら楽しめそうです。


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エマ・レイサン
2005年12月
死の信託
平均:5.00 / 書評数:1
2005年02月
死の会計
平均:6.00 / 書評数:2
1990年06月
引き裂かれた役員室
平均:7.00 / 書評数:1
1971年06月
ギリシャで殺人
平均:5.00 / 書評数:1
1970年09月
小麦で殺人
平均:5.50 / 書評数:2