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[ 本格/新本格 ]
非常階段
日影丈吉 出版月: 1960年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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講談社
1960年01月

徳間書店
1981年05月

No.1 5点 nukkam 2016/01/19 18:45
(ネタバレなしです) 1960年発表の長編第4作で、台湾を舞台にした文学性の濃い「内部の真実」(1959年)と「応家の人々」(1961年)の間に挟まれて厳しい評価を受けているようですが本書は本書ならではの良さがあります。会社の人事採用に絡む諸事情と人事担当者の殺害という社会派推理小説で扱いそうな事件を描いていますが犯人の正体を最後まで隠した本格派推理小説です。事後従犯者による死体移動と、さらに何者かによる死体消失を発生させて謎を深めているのが工夫になっています。前後に発表された作品のような幻想性はありませんがそれは弱点ではなく、読み易いのは本書の長所と個人的には思います。ただ明快な語り口であるがために犯人当てとしてはアンフェアなところが目だってしまったのも否定できないのですが(発表当時もそこは厳しく評価されたようです)。


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日影丈吉
2003年09月
殺人者国会へ行く
平均:5.00 / 書評数:1
2003年07月
怪奇探偵小説名作選〈8〉日影丈吉集―かむなぎうた
平均:8.00 / 書評数:1
1992年04月
平均:7.00 / 書評数:1
1990年05月
夕潮
平均:6.67 / 書評数:3
1989年12月
泥汽車
平均:7.00 / 書評数:1
1987年12月
地獄時計
平均:4.00 / 書評数:1
1981年11月
一丁倫敦殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1965年01月
多角形
平均:5.00 / 書評数:1
1963年01月
孤独の罠
平均:5.50 / 書評数:2
移行死体
平均:5.00 / 書評数:1
現代忍者考
平均:5.50 / 書評数:2
1961年01月
恐怖博物誌
応家の人々
平均:6.50 / 書評数:4
女の家
平均:7.00 / 書評数:1
1960年01月
非常階段
平均:5.00 / 書評数:1
善の決算
平均:7.00 / 書評数:1
1959年01月
真赤な子犬
平均:6.33 / 書評数:3
内部の真実
平均:6.50 / 書評数:2
1958年01月
見なれぬ顔
平均:5.00 / 書評数:1