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[ 本格/新本格 ]
見なれぬ顔
日影丈吉 出版月: 1958年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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和同出版社
1958年01月

国書刊行会
2002年10月

No.1 5点 nukkam 2016/01/17 02:09
(ネタバレなしです) 日影丈吉(1908-1991)は幻想的な文体の作家として名高く、長編短編どちらにも良作があります。1949年に短編作家としてデビューした彼の長編第1作が1957年発表の本書です(「見知らぬ顔」というタイトルで出版されたこともあるようです)。本格派推理小説に分類できる作品でところどころで推理もしてはいますが、敗戦後の世相がまだ混濁していた時代に職を探して上京した主人公の加東の紆余曲折の世渡り描写がプロットの主眼になっています。これはこれでなかなか読ませる面白さがありますが、その分謎解きとしては少々物足りなくなってしまったことは否定できません。


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