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[ SF/ファンタジー ] 宇宙の果てのレストラン 銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ |
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ダグラス・アダムス | 出版月: 2005年09月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
河出書房新社 2005年09月 |
No.1 | 4点 | Tetchy | 2015/12/20 01:34 |
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最初からぶっ飛んだ内容で正直読んでいる最中はその訳の解らない展開に翻弄される。それは作者に鼻先を摑まれて、ぐるんぐるん振り繰り回されているような一種の酩酊感に似ている。
宇宙における自身の存在のちっぽけさを思い知らせて精神破壊を起こす機械、事象渦絶対透視機。 900年もの出発を保留している宇宙船。 宇宙の果てのレストラン<ミリウェイズ>とは即ち宇宙の終焉を迎えようとする隕石の上に立地するレストランで、終焉を迎える瞬間に未来へとダイヴする。 そしてそこでは料理の材料となる生物が自らお勧めを話し、自殺して極上の料理へと変貌する。 これら小難しい形而上学的な論理を駆使して、実に馬鹿馬鹿しいことを説明しながらストーリーは進む。恐らくこれがイギリス人特有のユーモアなのだろう。本書に書かれていることは実に高度でありながら、実にスケールが小さいのだ。 このおかしみを理解する事が本書を愉しむために必要な事なのだろうが、これがなかなか浸透してこない。 う~ん、まだこの世界観にのめり込めない自分がいる。ただ前回に比べてなんとなくだがアダムスの持つユーモア感は解ってきたように思えるが、笑いがこぼれるほどにはいかないのが正直な感想だ。 この悪ふざけをアクが強いと受け取るのか、しょうもないと思いながらもほくそ笑むのか。 それが問題だ。 |