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ミステリの祭典

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泰山さんの登録情報
平均点:4.57点 書評数:7件

プロフィール| 書評

No.7 2点 すべてがFになる
森博嗣
(2004/03/22 01:13登録)
はっきり言っておもしろくない。これがおもしろい理由は何かが良くわからなかった。殺人の動機は何か。読み終えても、殺人がゲームのように軽く描かれている。また、トリックもはやりのIT用語でいかにもそれらしく描かれている。途中まで読んでいて単調で(ストーリー、舞台とも)辛くなったが、最後までガンバって読んでがっかりした。名作のゾクッとさせる、後ろを振り返りたくなる感じがなかった。
しかし、作者は作品も多く出しているので、次は幻惑でも読んで評価をしなければ、これ一作で全てを評価することは問題だろう。10点を入れている方々もおられることだし。何が良いのかわからなかった。もしかしたら、ストーリーより、人物なのかもしれない。人物像としてはあまり上手くは描かれていないように感じたが。


No.6 2点 蒲生邸事件
宮部みゆき
(2003/01/19 22:51登録)
ストーリーとしては面白いのかもしれないが。他の多くの推理小説や犯罪小説を読んだ中ではとても上位にはあげられなかった。宮部氏では、火車などの方がまだよいのでは。


No.5 10点 悪意
東野圭吾
(2003/01/19 22:45登録)
この作品は良くできている方だと思う。叙述により2転3転するが、大変文章テクニックがうまい。やはり東野氏の上位に位置する作品だ。これに比べれば、白夜行は少し冗長すぎたのではないか。世界観は良く似ているが、全体のバランスとしてはこちらの方を押したい。


No.4 2点 火車
宮部みゆき
(2003/01/19 22:40登録)
まず、文章が疲れる。読み飛ばしていいような細かな描写が多い。最初は一行ずつ丹念に読んでいたが、後半は読み飛ばす部分もあった。今の年代の人は知らないかもしれないが、松本清張などの作品の方がより重厚で、本物という感じがする。
最後も評価する人は多いようだが、映画じゃないんだから、はっきりさせてもらいたい。何で長々と読んできてこんなに簡単に終わるのか。東野氏の白夜行にも同じような感想を抱いた。要するにバランスが悪いのである。尻切れトンボという感じだ。


No.3 6点 仮面山荘殺人事件
東野圭吾
(2003/01/19 22:33登録)
人工的な作品という印象。いかにもぎこちない。


No.2 8点 パラレルワールド・ラブストーリー
東野圭吾
(2003/01/19 22:32登録)
この作家の作品を年末年始に十数冊読んだが、この作品には、かなりのSFの要素が入っている。白夜行などと比べると登場人物が魅力的に描かれている。話の展開もまとまりがあって読後感もさわやか。この作者はこうした傾向の作品の方があっているように思えた。


No.1 2点 白夜行
東野圭吾
(2003/01/19 22:24登録)
最後がつまらないという人の意見と同じ。雪穂の娘はどうなるのか。探偵役の行方はどうなったのか不明のままか。話が解決されないままに時間が経過していき、すぐに数年たっているというのは筋書きが荒っぽい。連載小説ならではの弱点を露呈したものだ。出来れば作者には改訂版を執筆してもらいたい。

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