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ミステリの祭典

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◇・・さんの登録情報
平均点:6.05点 書評数:243件

プロフィール| 書評

No.3 7点 Yの悲劇
エラリイ・クイーン
(2020/02/29 10:55登録)
ドルリー・レーンという探偵の造形が古臭い。一番特徴的なのは、ラスト少し前に変装して、犯人をおびき出す場面。
確かに、純粋な謎解き脳内ゲームとしては良く出来ているし、面白い。ただクイーンの代表作と言われていることには違和感がある。
この作品は、中学生くらいの時に読むべき作品だと考えれば、最高の作品。その年代なら文句なく、語りで読者をミスリードしていくスタイルの面白さに驚くと思う。


No.2 8点 シャイニング
スティーヴン・キング
(2020/02/22 11:09登録)
徹底した描写力とキャラクター造形の妙。それから、お決まりを少しずつ少しずつ、ずらしていくプロットの巧さ。それほど突飛なことが起きなくても、小さなことの繰り返しでどんどん思いがけない方向に物語が導かれていく。絵空事じゃない深層心理に訴えるリアルな恐怖。
雪に閉ざされたホテルという一種の密室モノだけど、ホテルがとてつもなく広い。その広い中に三人きりという、空間恐怖症的な手触りがある。もちろんいろんなものが潜んではいるし、逃げ場のあること自体が恐怖という発想も新しかった。


No.1 9点 ブラウン神父の童心
G・K・チェスタトン
(2020/02/15 17:44登録)
警句と逆説を縦横に駆使して、才気あふれる鋭利な文芸評論や小説を書いていったチェスタトンが、まさしく少年の心を持ったブラウン神父を探偵に捉え、彼だからこそ気付けた異常な事件の驚きの真相を解明していく本格ミステリ。
短い一篇、一篇の中で世界の見え方が変わってしまう思考の転回点みたいなものが提示できるのは凄い。しかも語り口が巧くて、どのページにも自分で使ってみたくなるような気の利いたフレーズが散りばめられている。

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