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ミステリの祭典

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宰領
隠蔽捜査5

作家 今野敏
出版日2013年06月
平均点6.00点
書評数6人

No.6 6点 take5
(2019/06/24 19:54登録)
下の方の通りマンネリ化していますので、その分更に早く読めました。
楽しめました。

No.5 6点 haruka
(2016/03/13 19:38登録)
マンネリ感は否めないが、それを期待して読んでいるので文句はない。今回も竜崎の判断力が冴え渡り、読んでいて痛快だった。

No.4 6点 E-BANKER
(2016/03/05 20:48登録)
警視庁大森署署長・竜崎伸也を主人公とする「隠蔽捜査」シリーズ最新作。
シリーズも本作で第五弾ということで、作者を代表する人気シリーズといっても過言ではないだろう。
2013年発表。

~衆議院議員が行方不明になっている。伊丹刑事部長にそう告げられた。牛丸真造は与党の実力者である。やがて、大森署管内で運転手の他殺体が発見され、牛丸を誘拐したと警察に電話が入る。発信地が神奈川県内ということで、警視庁・神奈川県警の合同捜査が決定。指揮を命じられたのは一介の署長にすぎない竜崎伸也だった。反目するふたつの組織、難航する事件の筋読み。解決の成否は竜崎に委ねられた!~

“今回も竜崎にブレなし”・・・まさにその言葉がピッタリハマる。
シリーズも五作目に入ったのだが、ますます竜崎のキャラクターに磨きがかかったような印象すら覚えた。
本作では、今や多くの人が知るところとなった警視庁と神奈川県警の冷戦状態が舞台。
さすがの竜崎もやりにくいに違いない・・・と思いきや。
ますます冴え渡るロジカルシンキング! っていう感じなのだ。

もはや私にとって本シリーズはミステリーでも警察小説でもなく、ビジネス書またはハウツー本なのかもしれない。
組織に生きる人間としてどう振舞うべきか。
サラリーマンとして日々過ごしている者にとっては毎日頭を痛めることも多いと思う。
きっと多くの方がネガティブな感情を持ちながらも、組織のしがらみに縛られた窮屈な普段に身をやつしているのだろう。
かくいう私もそう。
部下はきっと見ているのだろうなぁー。そして優柔不断な上司の姿に幻滅しているのかもしれない。
もちろん現実は小説のようにうまくはいかないけれど、たまには竜崎のように原理原則を貫く、格好いい上司でありたい。
そんなことを考えさせられた一冊。

ミステリーとしてはそれほど複雑なプロットがあるわけでもなく、ラストのドンデン返しもやや唐突感はあり。
「果断」にも登場したSATの下村隊長が今回もいい仕事をしているし、伊丹や野間崎も相変わらず。
とにかくシリーズファンにとっては必読なのは間違いなし。次作も期待大。
(邦彦もよかったね・・・)

No.3 6点 HORNET
(2013/12/28 12:21登録)
 竜崎らしさ全開のシリーズ第5作。縦社会の警察機構で、処世術に奔走する周囲に惑わされず、原理原則を貫く竜崎の生き方が作品の魅力。だからミステリ要素は二の次、三の次かな。
 今回は国会議員の誘拐。政治的要素が絡むとますます対応がややこしくなる警察機構で、その中をうまく立ち回ろうとする同期で幼馴染の伊丹、神奈川県警の幹部たち。そうした姿勢を「理解できない」とする竜崎はある意味「天然」ですらあると感じるが、結局そんな竜崎の姿勢に周りも感化されていくというお決まりのパターン。が、お決まりと分かっていても読んでいて胸がすく。勧善懲悪の時代劇に近いものがあるかな。
 とにかく読みやすい、面白いは間違いない。このシリーズは今後も必ず読みたい。

No.2 6点 kanamori
(2013/12/22 20:18登録)
国会議員が羽田空港からの帰路に失踪、大森署管内で運転手の遺体が見つかり犯人から警視庁に脅迫電話が入る。やがて事件の舞台は横須賀に移り、大森署のスーパー署長・竜崎は、犬猿の仲の神奈川県警との合同捜査を指揮することに------。

隠蔽捜査シリーズの5作目。今回の竜崎もブレはない。
あくまで原理原則を貫き、前作の”国の縦割り行政”に続いて、今回は警視庁と神奈川県警の確執を取っ払う。(「疑心」という変化球はあったけれど)正直シリーズの2作目からは内容はほとんど同じようなものと言っていい。捜査小説としてはあまり新味があるとはいえないが、このスカッとした胸のすく思いが忘れられず、ついつい読んでしまう。
ハンコ押し作業中の電話の対応策として、竜崎がハンドフリーのヘッドセットを考えるくだりには爆笑。

No.1 6点 バックスクリーン三連発
(2013/10/15 11:31登録)
シリーズ5作目になります。
ミステリーとしての謎解き要素は低いと思いますが
主人公の竜崎と伊丹のキャラクターを楽しむという意味では
面白いシリーズです
警察小説としてはちょっと異端だと思いますが
次のシリーズの出版を楽しみにしています。

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