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ミステリの祭典

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母性

作家 湊かなえ
出版日2012年10月
平均点5.22点
書評数9人

No.9 4点 Akeru
(2019/05/29 12:28登録)
オチ弱し。
他の人の感想にも散見されるが、大団円的なオチに話を持っていったせいで、本来の書き味が削がれたのでは。
クズが成敗されんまま話が終わるのが原因とみる。

No.8 7点 ミステリーオタク
(2018/08/17 13:25登録)
率直に感想を述べるとどうしても結末に触れてしまうのであまり語れないが、とにかく深い作品。
作者の作品群の中ではメジャーな方ではないかもしれないが、湊かなえの魂が最も込められた作品ではないだろうか。

「娘」がウチの小学生の娘と少しダブる感があったところも個人的には印象深かった。

No.7 5点 測量ボ-イ
(2018/06/05 20:13登録)
う-ん、まあこの作者らしいというか。
男性目線と女性目線で、評価や感じ方がだいぶ違うように気がします。

No.6 6点 E-BANKER
(2017/10/29 21:37登録)
2012年発表のノンシリーズ長編作品。
地上波ドラマ化など、相変わらず作者の作品はもてはやされていますが・・・

~女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。・・・遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故かそれとも・・・。圧倒的に新しい「母と娘」をめぐる物語~

これは・・・“ザ・湊かなえ”とでも呼びたくなる作品。
これまで何度も接してきた気がするのは錯覚だろうか?
それでも最後まで飽きることなく読まされてしまう。これはやはり、作者の「腕」若しくは「計算」ということだろう。

本作は、ある「母」と「娘」そして「母の母(娘にとっては祖母)」の物語。(そして、時々「父」って感じだ)
血の繋がった母娘なのに、すれ違う想い、どこかねじ曲がった家族関係。
それは全てある台風の日の出来事が原因だった・・・
プロットの主軸は「手記」と「回想」というのが、何ともあやふやで読者を不安にさせる。
悲劇に向かって徐々に不穏な空気が生まれ、まとわりついてくる感覚。
ひとりひとりの登場人物が、それぞれどこかに「嫌な」部分を持っていて、それが読者の心に引っ掛かり、何とも言えないざらざらした感覚を与えていく・・・

まぁ旨いですわ。売れるはずです!
ミステリーとしては当然薄味ですけど、これは敢えての薄味っていうか、人間の心をこうでもかっていうくらい抉られると、嫌だ嫌だと思いながらもついつい頁をめくってしまう。
まさに作者の術中にハマってしまう。そんな作品。

他の方も触れているとおり、確かに最終章はいらないというか、ここまでイヤミス風味だったんだから、最後までそれを貫いて欲しかったというのが本音。
激辛なのは分かってるんだけど、敢えて「30倍激辛カレー」を注文したい!みたいな感覚かな・・・

No.5 6点 斎藤警部
(2016/08/02 10:15登録)
イヤよイヤよでスルスル読めてスッキリ爽快。私は変態でしょうか。

辛い過去を持つ人が思ったよりいっぱいいたし、そこから愉しい未来に繋げた人も何人もいた。しかしあの、ほとんどバカ結末と呼びたくなる予想外の大団円はいったい何ですか、と(笑)。

No.4 5点
(2015/10/13 09:34登録)
「母の手記」と、「娘の回想」と、さらにもう一人、だれだかわからない視点の「母性について」とで構成されている。
この母(主人公)と、娘(主人公)と、父親の3人家族は、台風で家と、母の母とを失い、父親の実家に住むことになるが、その実家の姑による母や娘に対するいじめがとにかくひどい。
父親がかばうかというとそうではないし、母親と娘がいたわりあうかというと、それもあまりない。
そんな希薄な家族関係の描写が面白いし、しかも複数視点で書いてあるから、謎めいていてなお面白い。
どうして3人で一致団結しないのか、というやきもきした気持ちにはなったが。

じつはこの家族関係の描写が、後半語られる驚愕?の真相の大きな伏線、ヒントになっています。
ミステリー的な作りや真相にはたよりなさが感じられますが、その他に訴えたいものがあったのでしょう。というか、なぜそうなったのか、というホワイの部分に主眼を置いたミステリー作品なのでしょう。
あっというまに読めますが、ミステリー的な味わいは、その後、じわじわとわき上がってきます。

No.3 4点 さくさく
(2015/07/30 11:15登録)
同じ出来事も、視点が変わると違う印象を受ける。母の手記と娘の回想の構成が面白かった。

年齢や立場が娘に近いため、娘に感情移入してしまい、母が語る妄想と、娘が語る真実のように捉えてしまったが、どちらもそれぞれにとって事実なのは確かだ。

痛いくらいのすれ違いを、上述の構成を活かして長々描いたのに、最後の大団円はなんなのか。いきなりの展開に読者としては置いてけぼりを食らった感が否めないので、厳し目の点数。

No.2 5点 白い風
(2013/05/07 22:49登録)
母親と娘の正に”母性”愛がテーマでしたね。
湊さん特有の現在の事件と過去を振り返る手記の手法ももう完全慣れました。
それ故、中盤で大まかな結末は見えてきましたけどね(笑)
ただ今回も登場人物には感情移入は無かったな~。
まっ、それが湊作品なのかな?(笑)

No.1 5点 まさむね
(2013/01/15 23:05登録)
 タイトルどおりの内容なのですが,うーん,作者の意図は分かるようで,やっぱりイマイチ分からない。感情移入できる人物も少ないしなぁ。ちなみに,書き込んでおきながらアレですが,ミステリの範疇には入らないような気がします。

(以下,未読の方は注意)
 ラスト直前まで,いかにもこの作者らしい展開(嫌ミス的展開)なのですが,ラストの多方面ハッピーエンド感はどうなのだろう。個人的には,何ら救いようのない話よりは良いような気もしますが,だからといって爽快な読後感も受けなかったし,何か釈然としなかったのですよねぇ。むしろ,ソコに何か作者が述べたかった真実があるのかなぁ…などと考えてみたのですが,私の読み方が浅いのか,よく分かりません。

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