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ミステリの祭典

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魔術師の弟子たち

作家 井上夢人
出版日2010年04月
平均点6.40点
書評数5人

No.5 5点 パメル
(2017/12/19 01:22登録)
超能力をめぐるSFサスペンス。
パンデミック(感染症大流行)パニックものとしての緊迫感あふれる場面がいきなり冒頭から描かれ、たちまち物語に引き込まれてしまう。
中盤以降は、まさに魔法使いさながらの超能力を高め自分のものとしていく3人の姿がじっくり描かれると同時に、奇妙で異常な出来事が重なりサスペンスが増していく。どこに着地するのか、全く予想できない。
さらに後半、ウイルスと超能力の謎にまつわる生死をかけた闘いが、時空を超えてスペクタルに展開する。
奇妙なアイデア、いま目の前で起きているかのような緻密でリアルな描写、そしてあっと驚く意外性と良い所ばかり並べてきたが・・・。
謎解きのようなミステリとしての魅力は皆無に等しいし、(SFエンターテインメント作品と割り切れば良いのだが)冗長のため途中で飽きてきてしまう点が残念。(もう少しコンパクトにまとめられたはず)

No.4 6点 haruka
(2014/12/19 00:19登録)
実に荒唐無稽な話だが、リアルな描写で惹き込まれる。オチも悪くないが、ちょっと冗長で、緊張感が持続しなかった。

No.3 7点 makomako
(2013/09/13 13:29登録)
題名からへたくそな超能力氏のお話かと思って読んだ。井上氏ならそんな話を書きそうなのでね。
 ところがどうしてどうして。致死性の病原体であるウイルスに感染して生きながらえたらあらふしぎ、とんでもない能力が3人の主人公に備わってしまっと思っていたら次第にその能力がものすごいこととなり、とんでもない展開となる。このあたりさすがに作者はうまい。だんだん深刻な話となり最後は救いがたいこととなりそう(なった)と思わせたところでちょっと違ったエンディングとなる。
 面白いですよ。

No.2 8点 ぶん太
(2012/09/12 19:54登録)
「ダレカガナカニイル・・」の系譜を継ぐ、これぞ井上夢人といった作品。
オチの切なさでは、前者に軍配が上がるものの、収束感は互角でしょうか。

映像化も出来そうなお話ですので、近年のミステリ映画の出来なら、是非チャレンジしていただきたい作品。

No.1 6点 touko
(2011/04/02 16:55登録)
大友克弘のAKIRAを思い出す、SFアクションもの。
科学色もミステリ色もほとんどないんですが、スピーディでサスペンスフルな展開でぐいぐい読ませる筆力はさすがです。

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