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ミステリの祭典

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浪花少年探偵団2
しのぶセンセシリーズ/改題名「しのぶセンセにサヨナラ」

作家 東野圭吾
出版日1993年12月
平均点6.33点
書評数9人

No.9 5点 まさむね
(2015/05/03 21:14登録)
 しのぶセンセシリーズの続編。安心して(?)軽快に読み進められますし、大阪出身の作者らしい、テンポの良い会話も心地よいです。本格度は決して高いとは言えないですが、まぁ、不満はなかったですね。
 このシリーズは2冊で打ち止めとなりましたが、その理由について、作者は「作者自身が、この世界に留まっていられなくなったから」と語っております。その後の縦横無尽の活躍を知った後にそのコメントを読めば、なるほどと納得せざるを得ないのですが、こういうタッチの作品を再び読んでみたいな…と思うのは、私だけでしょうか?

No.8 5点 ムラ
(2012/04/12 21:34登録)
手軽に読める感じだが、キャラもテンポもよくて楽しかった。
前作よりも、先生のキャラが丸くなってる感じでいい。
人情物も増えてると思うし自分には得な作品であった。
特に好きなのは最後の話かな。
無理やり、残らせて補習させるやりかたは好きではないので(体育に限らず)前半は嫌いな話であったが、しのぶ先生のやり方や、生徒自身で仲直りをさせるオチで満足できた。ぜひ続編があるなら見たいが、それは叶いそうに無いのが残念。
ただ、手軽に読める反面、謎やオチはかなりわかり易くて緩め。
ところで、普段は解説を読まないのだが、今回はちょっと気になったので読了。
ミステリ10の圏外である「悪意」をオススメした西上心太には拍手を送りたい。

No.7 7点 Tetchy
(2010/10/07 21:33登録)
シリーズ1作目同様、肩の力を抜いて楽しく読めるキャラクター小説である。こちらの独断かもしれないが、物語の構成が手がかりを提示した本格ミステリの風合いから次々と事件が起きて読者を愉しませるストーリー重視の犯罪物に変わっているように思う。
しかしあとがきにも作者自身が作風の変化を自覚していることを述べているからこの推察は間違いないだろう。読者の推理の余地がないので、本格ミステリ度は薄いが、逆に東野のストーリーテリングの上手さと、関係のないと思われた事象がどのように繋がっていくのかを愉しんで読める作品になっている。

大阪弁を前面に出した軽妙なストーリー運びと下町の姉ちゃんと呼べる威勢のいい女教師のこのシリーズ、シリアスな作品が多い東野作品の中でも異色のシリーズだっただけにたった2冊でシリーズを終えるのは惜しいものだ。現在押しも押されぬ国民的人気作家となった東野圭吾がこのシリーズを再開するのは限りなく0%に近いだろうけど、執筆活動の気晴らしとしてまたぼつぼつと書いて欲しいものだ。

No.6 6点 seiryuu
(2010/07/16 21:11登録)
前作よりテンポがよくて面白いと思いました。
しのぶセンセとその周りの人達のキャラが好きです。
この作品はトリックよりキャラ勝ちでしょう。

No.5 5点 ミステリー三昧
(2009/09/14 16:08登録)
<講談社文庫>しのぶセンセシリーズの2作目(連作短編)です。
前作より楽しく読めました。たまには軽くてノリの良いコージーミステリーも読むべきですね。東野作品はシリアスで重厚な物語が大半を占めるので、それらとのギャップを感じながら読め、結果的に楽しい読書となりました。
私的ベストは『しのぶセンセは暴走族』。事件に「う〇こ」を絡ませるあたりで希少価値の高さを感じました。おふざけ振りでいえば全タイトルで群を抜いてます。
田中鉄平の「レモンシュカッシュ」の話も笑えました。
また、巻末の解説は東野圭吾氏の作風を知る上で読む価値がありました。

No.4 6点 VOLKS
(2008/08/23 20:01登録)
こちらも楽しく読み終えたが、やはり1作目には敵わなかったか・・・

No.3 6点 COBRA
(2008/06/13 14:36登録)
しのぶセンセは1作目の方がやや上と思う。

No.2 9点 さとりんこ
(2003/09/25 22:03登録)
このシリーズ大好きです☆
いつも堅めの?推理小説ばかり読んでるんで、すっごくほぐれます☆
この小説の世界にすんなり入り込めますね。久々に「終わり」が惜しい作品に出会いました。
このシリーズはこれで終わりみたぃだけど、また再開してほしぃなぁ〜☆
たくさん、笑わせてもらぃました。
ありがとうです♪(゚▽^*)ノ⌒☆

No.1 8点 テツロー
(2002/03/21 00:37登録)
 ミステリ的な部分は「日常の謎ミステリ・浪花編」という感じかな?
 しのぶ先生と新藤刑事と本間義彦の三角関係の方は、漫画だけど、「めぞん一刻」を連想した。本間はマジで三鷹そっくり。「しのぶセンセの上京」で薔薇の花束を抱えて現れるところなぞ、しっかり笑わせてもらいました。

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