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ミステリの祭典

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MISSING

作家 本多孝好
出版日1999年06月
平均点6.00点
書評数4人

No.4 5点 まさむね
(2011/11/15 20:01登録)
 ミステリ的な側面が一切ない作品も混じっているのですが,純粋な「読書」という目線で見れば,悪くないですね。考えさせられるし,じっくりと沁みます。文章も綺麗。
 しかし,このサイトでの採点はこのあたりにしておきます。

No.3 5点 isurrender
(2011/10/09 20:38登録)
ミステリーとしても「祈灯」は面白かったかな
しかし、全体としてミステリとして評価すべき作品ではないと思います

No.2 8点 Tetchy
(2011/09/15 21:13登録)
ミステリの祭典というサイトだからミステリとして採点すべきなのだけど、小説ということで評価します。

MISSという単語は日本語で云われている「誤り」とか「間違い」という意味は全くなく(日本語のミスはMistakeの省略)、「誰かのことを思って寂しくなる」という意味だ。
本書に収録された5編に共通するのはまさしくこの「誰かのことを思って寂しくなる」、即ち喪失感だ。
そしてこの喪失感ほど残酷なものはない、という作者の主張が行間から見えるほどここにはある特殊な思いが全編に共通して流れている。
それは3編目の「蝉の証」の中で主人公が考える次のことだ。
「欺き、騙され、そうまでして人は自分が生きた証をこの世界に留めずにはいられないものだろうか」
まさしくそうだろう。喪失感という心に与える巨大な負のエネルギーが却って残された人々の心に存在感を浮かび上がらせる。
あの時確かに君はいたのだ、と。

20代でこれほど流麗な文章で物語が書けるとは素晴らしい。
特に大切な誰かや守っていた何かをなくした時に読むとこの作品を読んで去来する感慨は殊更だろう。ちょっと泣きたい夜にお勧めの一冊だ。

No.1 6点 メルカトル
(2010/08/25 23:52登録)
ミステリに近い作品、ホラーっぽい作品、一種の恋愛小説、文芸的作品など、非常にバラエティに富んだラインナップの短編集。
どの作品にも共通するのは、人間の心の奥には愛や優しさばかりでなく、憎しみや醜くさも同時に存在しているのだという事実を、時に儚く、時にリアルに表現した異色作であること。
特に第16回小説推理新人賞を受賞した『眠りの海』は印象深い。

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