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ミステリの祭典

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地底獣国の殺人
森江春策シリーズ

作家 芦辺拓
出版日1997年09月
平均点6.57点
書評数7人

No.7 6点 nukkam
(2014/09/05 10:42登録)
(ネタバレなしです) 1997年発表の森江春策シリーズ第4作です。プロローグの中で作者はわざわざ「本作品はあくまで本格推理小説であります」と注釈しておりそれはその通りなのですが、秘境冒険小説と国際陰謀小説の雰囲気が濃厚なプロットに圧倒され、謎解きにはほとんど集中できませんでした。それだけ冒険小説としてもよくできているとも言えるのですが、秘境や古典的SFのくどいほどの描写は好き嫌いが分かれるかもしれません。

No.6 4点 yoneppi
(2014/03/19 15:28登録)
この人の本は、なんか読みづらい。

No.5 6点 測量ボ-イ
(2011/07/23 22:30登録)
何だかSFっぽい作品ですね。でも謎の提示とそれに対する
合理的解決はあるので本格の体は保っています。
解決の鍵となる伏線ですが、これは○○に詳しくないととても
判らないのでは?(僕が常識を知らないだけ?)
犯人は判らないとも、例の老人の正体はせめて見破りたかっ
たです。

No.4 5点 いけお
(2009/11/28 23:59登録)
論理的に事件の解明ができる〜とは言えないと思う。
あれで真相に辿り着けてしまう森江は推理力高過ぎ。

No.3 10点 テレキャス
(2009/07/19 04:00登録)
開き直ったかのようなトンデモSF的展開にミステリやスパイものの要素も織り交ぜられ、盛り沢山の内容は圧巻そのもの。
そして、切れ味鋭い解答編がSF的展開さえ上質なミステリであったことを気付かせてくれた。
序盤がやや冗長だが、エピローグも好みだったので満点献上!

No.2 7点 makomako
(2008/10/26 08:27登録)
この小説は作者も断っているように本格推理小説ではある。初出版されてすぐ読んだが時はあまり感心しなかったが、10年ぶりに読み直してみると結構面白かった。ただロストワールドだアランクォーターメンだなどと出てくると、秘境冒険小説を読んでいる雰囲気となり、これがまた大好きなのでせっかく作者が張り巡らしてくれている推理の手がかりなどはまたしてもほとんど無視して読んでしまった。これが森江春策シリーズであるのが違和感のあるところで、おじいさんの森江春之助が残した文章を春策が推理するようなかたちなら良かったようにも思う。でもそうするとこの小説のユニークさが薄れるし最後のどんでん返しが成り立たなくなるし。まあこれでよかったのかな。そこで作者へ注文。芦辺さん、田中光二のロストワールド2のような秘境冒険小説の日本版続編を書いてくださいよ。絶対買って読むから。

No.1 8点 ギザじゅう
(2004/05/03 22:54登録)
秘境冒険SF、国際スパイ、古代史、そして本格ミステリという、並外れたトンデモ本。
ここまでやると一つ一つが中途半端に感じなくもないが、トリックがこの舞台としっかり結びついてるのは上手く、祖父の春之助が遭遇した事件を森江春策が解くという展開にも意味があり、本格度が多少弱いのも気にならず、とても楽しめた。
それにしても、こんな作品を森江春策シリーズとして書いてしまうからにして、とんでもない。
読む前は取っつきにくそうだが、おすすめの一作。

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