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ミステリの祭典

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疑惑
改題『放火魔』

作家 折原一
出版日2007年06月
平均点6.00点
書評数9人

No.9 7点 パメル
(2023/12/08 19:16登録)
オレオレ詐欺、放火、悪徳リフォームなど、テレビでよく報道されているような身近な犯罪がテーマの5編とボーナストラック1編の短編集。
「偶然」一人暮らしの老婆の元に、出ていった息子から電話が入る。切れ味より予定調和な意外さがあって巧さを感じる。
「疑惑」ひきこもりの息子が放火犯ではないかと疑う母親。細かいどんでん返しの連続で、オチは読みやすいが締め方が巧い。
「危険な乗客」夜行列車で乗り合わせた隣の席の女。怪しげな雰囲気の中、折原マジックが炸裂する。
「交換殺人計画」義理の父親を殺す計画を立てた男は、愛人にその計画を打ち明けるが。交換殺人をどう捻るかが話のキモだが、ラストは呆気にとられた。
「津村泰造の優雅な生活」引退して悠々自適の生活を送る津村泰造だったが、そこにセールスマンが来たことから話はややこしくなる。オレオレ詐欺や悪徳リフォーム業者がモチーフになっており、仕掛けられたトリックは一筋縄ではいかない。後味の悪さが印象的。
「黙の家」画家の石田黙の画をふんだんに使っている。沈黙のスピンアウト。

No.8 6点 蟷螂の斧
(2020/08/29 15:49登録)
著者の得意な叙述は一作品のみで、ブラックユーモア系が多かったですね。
①偶然 8点 振り込め詐欺の電話を受けっとった老女のお話。結末は思わず吹き出してしまった。バカウケ。
②放火魔 6点 息子が放火魔らしい。母のとった行動は思いもよらないもの?
③危険な乗客 6点 殺人者が同席する確率は?二人の女性客のねちっこい会話が楽しめた。オチもいい。
④交換殺人計画 5点 失敗?するも、結果的には成功なの???
⑤津村泰造の優雅な生活 6点 優雅な生活とはとても言えない(笑)。善人と悪人、嘘と真実の反転が面白い。
⑥黙の家 7点 誰も訪れることのないような美術館での出来事。著者らしくない?ホラー・テイストな作品で、シュールな感じが何とも言えない。

No.7 8点 ミステリーオタク
(2020/08/01 22:14登録)
折原短編集の中では結構いい線いってる方だと思うんだけどな・・・


『偶然』 
いかにも折原短編らしいスパイシーなショートミステリ。

『放火魔』 
うーん、いつもの折原とはチョッとテイストが異なった意外性。
読後感は・・・言えない。

『危険な乗客』 
設定が面白いし、よくできていると思うが、途中ちょっとダラついた感も否めず。
少しフレドリック・ブラウン風かな?(知ったかぶりはやめた方がいいよね)

『交換殺人計画』 
これもグイグイ読ませてくれるし、ネタもまあまあ。
少しヒッチコック風?(だからさ・・・)

『津村泰造の優雅な生活』 
ツカミはイマイチだが途中からグングン面白くなり、「読めた」と思ったり、変転があったりするが、最後は・・・

〈ボーナストラック〉『黙の家』 
何で?と思ったがボートラを冠するだけのことはある内容。
折原らしいと言えばらしいし、らしくないと言ってもらしい。
滅多にないことだが再読したくなった。


本書自体文庫で250ページという薄さだし書評者数も少ないけど、自分的には掘り出し物と言ってもいい短編集だった。

No.6 5点 こう
(2012/02/25 00:36登録)
 kanamoriさんの書評を見て「タイムカプセル」以来久々に折原一作品の 「追悼者」を買おうと思って勘違いしてこちらを買ってしまいました。
 交換殺人計画がこの中ではまあまあな印象でした。全体として小粒な印象です。石田黙のボーナストラックは個人的にはいいかげんやめたらどうかと思います。

No.5 4点 E-BANKER
(2010/10/14 21:24登録)
長期間続いている「・・・者」シリーズからスピンオフした作品集。
①「偶然」=オレオレ詐欺ネタ。仕掛けはあっさりしたもの。軽~い作品。
②「放火魔」=よくある趣向。若干ひっくり返されますが、サプライズはほんの少し。
③「危険な乗客」=新宿発「ムーンライトえちご」の進行に合わせて2人の乗客の秘密があらわに・・・たいしたことはありません。
④「交換殺人計画」=これもちょっと中途半端かな
⑤「津村泰造の優雅な生活」=ラストは若干のサプライズとややブラックな読後感が残りました。
他ボーナストラック1篇の全6編。
他の書評で、「クドイ!」と書いている折原作品ですが、短編になると「クドサ」は消えましたが、逆に物足りない感じが・・・
これこそファン心理でしょうか? まさに”ないものねだり”かもしれません。

No.4 5点 まさむね
(2010/05/04 23:59登録)
軽いタッチで読み進めやすい短編集。
現実的にどうかとか,そんなことを考えず読み進めていくのが良いかしれませんね,この作品は。

No.3 7点 メルカトル
(2010/05/03 23:41登録)
らしさが随所に出ている短編集。
特に最初の二篇がお薦め。
やはり表題作が最も面白いが、それ以外にも捻りの効いた折原節が炸裂する。
ただし、叙述トリックは控えめ。

No.2 5点 なの
(2009/03/13 22:26登録)
これまた軽い短編集です
折原一作品って事で、叙述ばかり気にしてしまうのが悪い癖
しかし、振り込み詐欺が好きなんですね、折原さん
「石田黙」って実在の画家だったんですね、ネタだと思ってました

No.1 7点 おしょわ
(2008/09/14 20:05登録)
いずれも実際にはいかにもありえない話ではありますが、あくまでもオチの意外性を追いかける作者らしい短編集です。

軽く読めるし、超長編読んだ後とかにあってる気がします。

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