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ミステリの祭典

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キョウカンカク
音宮美夜

作家 天祢涼
出版日2010年02月
平均点6.33点
書評数6人

No.6 7点 ぷちレコード
(2025/01/23 21:48登録)
被害者の死体を燃やすことからフレイムと呼ばれる連続殺人鬼に妹を殺された山紫郎。彼が出会った銀髪の美女は、探偵・音宮美夜と名乗った。音声に色がついて見えるという共感覚の体質である彼女は、人の声の「色」を手掛かりに犯人を追う。
探偵役の特殊な能力・体質に加えて、犯人の奇想天外な動機が忘れ難い。だが、本書は決して探偵の設定や動機の意外だけに頼った作品ではない。本書の驚きの土台は、大胆極まりない伏線の仕掛け方にある。あまりに大胆なので、それが犯人に繋がる話だと気づく人は少ないのではないか。物語の根幹から細部に至るまで、伏線とその回収が見事。

No.5 5点 makomako
(2013/11/03 08:12登録)
 これはまあメフィスト賞作品らしいといえばそれまでなのですが、本格物のような雰囲気で読むとかなりがっくり来ることは間違いない。
 キョウカンカクとは聴きなれない言葉であるが、ある刺激を受けるとそれと違う感覚も同時に刺激されて感じてしまう間隔のこととっ説明されている。主人公の女性は音から色が感じられるという感覚の持ち主で、その感覚のみで犯人を確信して強引にそれを結び付けてしまう。途中までは文章の問題はともかく比較的面白く読めたのですが、犯人が指名されてからの展開はもうめちゃくちゃ。極めて残酷な話となり私の嗜好にあわなかった。

No.4 7点 メルカトル
(2013/09/30 22:06登録)
これはねえ、何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、多くは語れない。本作に少しでも興味を持っていて、これから読もうと考えている人は、私の書評など無視して早速書店か図書館へ行きましょう。
まあ文体としてはいい意味でライトノベルに近い感覚である。
謎の焦点はいわゆるホワイダニットであるが、そこはそれ、特異な設定が用意されていて、一筋縄ではいかない。
探偵役、助手、警察官僚などそれぞれのキャラが生きているので、ややもすると中だるみになりそうなところをうまくフォローしている。
最後に、これはほんとにネタバレなるが、ヘイスティングスは所詮ヘイスティングスだということだ。

No.3 6点 虫暮部
(2013/09/24 13:29登録)
『キョウカンカク 美しき夜に』と改題改稿のうえ文庫化。
 ネタバレになってしまうが、面白かったけれど、“上手に唆し行動させる” という真相は如何なものかと思う。それが可能だったら何でもアリじゃん。
 “ホワイダニットの新たな金字塔” という謳い文句も読者に与える予断という点で褒められたものではない。

No.2 7点 mohicant
(2013/08/05 01:09登録)
 本格ミステリーというよりかは、良質なライトノベルといった感じ。犯行の動機についてはオリジナリティ、衝撃度ともに納得のものでした。

No.1 6点 テレキャス
(2010/07/18 08:17登録)
メフィスト賞受賞作品。
恋人をシリアルキラーに殺された少年と音を視認出来る共感覚を持つ女が連続殺人犯を追うストーリー。
西澤保彦みたいなSF設定を巧みに使ったミステリなのかと思いきや意外や意外、ぶっ飛んだ本でした(笑)
動機でこんなに驚愕したのは初めてかも。
全体的には文章が青臭い印象を受けるけど、持って余る終盤の衝撃が全てを吹き飛ばす。
でもこれは何回も出来る技だとは思えないので氏の評価は次回作を読んで決めたい。

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