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ミステリの祭典

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千葉千波の事件日記 試験に出るパズル
千葉千波の事件日記

作家 高田崇史
出版日2001年09月
平均点5.71点
書評数7人

No.7 6点 メルカトル
(2020/08/07 22:35登録)
あの「QED」シリーズの高田崇史が贈る、上質の論理パズル短編集。背スラリ、髪サラリの天才高校生・千波くんが、浪人生の“八丁堀”たちと共に、鮮やかに難問を解き明かす。解説の森博嗣氏絶賛の「夏休み、または避暑地の怪」から、書き下ろし作品「誰かがカレーを焦がした」まで全5本を収録。著者がパズラーとしての本性を剥き出しにした野心作。
『BOOK』データべスより。

各話に散りばめられたパズルについては、面倒なので本気で解く気にはなれませんでした。元々脳が理系にできていないし、論理的に物事を脳内で思考できないので、私にはどうかなと考えていましたが、読んでみるとそういった煩わしさを感じることもなく楽しめました。何もややこしいパズルばかりが本題ではなく、普通に日常の謎を紐解くパズラーとして十分機能しているので、理系脳じゃなくても面白く読めると思います。

千波くんと二人の大学浪人慎之助、ぼくことぴいくんの三人の遣り取りがとても楽しめます。各短編がそれぞれきっちりと登場人物を描き分けられていて、混乱することもなくすんなりと頭の中に入って来ます。千波くんの推理が偶然当たってしまうこともありますが、それはそれとして彼はしっかりと名探偵ぶりを発揮していることは間違いありません。
巻末の森博嗣の解説は、何書いてるんだろうと、少しだけ思いました。作家が解説を書くとどうしても思い入れが強くなり、独りよがりになりがちなことが多々あり、どうにも感心しません。個人的には要らなかったような気もします。それと、パズルの解答があとがき風に提示されています。親切ですが、半分はさっぱり解らなかったというのが本音。一番面白かったのは、アルファベットを二つに分ける問題かな。

No.6 7点 バード
(2013/09/10 11:01登録)
ぴぃ君が言うところの生粋変態パズラーなのでこの本はまさに自分好み、大好物だった。この本に関しては内容はパズルのおまけでしかないのでパズル嫌いが読もうものならさぞつまらんだろうと思う、そういった意味では人を選ぶのは間違いない。

内容については浪人生はもっと危機感を持とう(笑)

No.5 2点 TON2
(2012/12/05 10:24登録)
講談社NOVELS
 本を寝ながら読む派の自分としては、論理パズルを寝ながら考える気分にはなれなくて、十分楽しめませんでした。

No.4 5点 江守森江
(2009/06/01 17:29登録)
結構パズル好きなのでタイトルにつられて読んだ。
パズルは楽しいが、小説に関しては主役をパズル譲っている感じだった。

No.3 7点 ぷねうま
(2007/09/29 07:16登録)
頭の体操好きの自分としては素直に楽しめた。
ただ、シリーズは続いているが登場人物の成長や話の進展が全くないのでそれこそ「頭の体操」を読んだ方がよっぽどいい。
よって一作目だけ高評価。(それでも7点だけど)

No.2 6点 なの
(2004/09/18 22:26登録)
面白い、面白くない以前に、とんでもなくシュールな世界に驚きます。
パズル至上主義と言うか、何でも麻雀で決める麻雀劇画と言うか・・・。
結論としては面白かったんですが。

No.1 7点 りょう
(2002/03/18 01:31登録)
QEDのシリーズとは全く違った味があって面白かった。話のテンポもよかった。(まぁパズルですからね。)

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