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ミステリの祭典

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切り裂きジャック・百年の孤独

作家 島田荘司
出版日1988年08月
平均点6.96点
書評数26人

No.6 7点 じゃすう
(2003/05/11 20:10登録)
雰囲気が良いです。ロンドンの方の解決はどうかな……?
クリーン氏が言うように、実際にあったことなら信憑性はかなりあるのでしょうけど。
ベルリンの解決は、ロンドンの解決があってこそですね。
序盤、レンが娼婦たちにからかわれながら……のシーンが、解決の伏線になるとは。
ラスト近くの詩は一体?

No.5 6点 由良小三郎
(2002/11/24 15:36登録)
この採点はルール違反のような気がしますが、服部まゆみさんの「一八八八切り裂きジャック」を読みまして、そっちがいいので、この作品はちょっと軽いといいますか、ものたりない感じがしますので低めの採点です。クリーン氏をだすへんもピンとこなかったです。

No.4 7点 なおゆう
(2002/10/13 22:56登録)
ロンドンの切り裂きジャックについての推理はなかなか説得力があって面白く読めた。思うに切り裂きジャックの事件そのものに、謎の霧が100年分堆積しているので、推理マニアはある種の憧憬の念から、ある程度重みがあって必然性のある推論なら、ああなるほどそれもありかもと思わせてしまう何かがある。
それに対してベルリンの方は、100年前の明かりがほとんどないイーストエンドじゃないんだし、警察も厳重取締りしてるしで、二晩連続路上殺人って、少々無理があるのでは。と思ったので、3点引いてしまいました。

No.3 8点 元FLUGELSファン
(2002/02/08 13:30登録)
明らかに御手洗でありながら最後までそれを明かさない隠れ御手洗シリーズ・・・
御手洗シリーズの割にはあっさりしているから、正式なシリーズに入れなかったんですかね。
実はこの前映画「フロム・ヘル」を観たのですが、それよりは断然必然性のある推理です。
切り裂きジャックは犯人が全く謎ということでいろいろな推理が全世界に散らばってるんでしょうね。
言うとおり、よくあれだけ外国や歴史に詳しいものです。庶民レベルでの描写はさすが。
久々に読んで良かったと純粋に思える作品でした。

No.2 9点 モトキング
(2002/01/31 10:39登録)
誰だかが言っていた。これは御手洗作品の番外編だと。あの「クリーン」氏がやはり…? いやはや何ともファンには嬉しい隠れ含意である。
前に読んだ清涼院の「コズミック」でも、同じイギリスの連続切り裂き事件を題材にしていたが、それとは雲泥の差で、見事な解釈が成り立っている。
島田作品の中では、「漱石と倫敦ミイラ〜」と本作は、歴史的事件に対するアプローチが優れた、裏傑作群であると、私は認識している。
非常に面白い。こういう作品の創作は、閃きだけではなく、歴史の勉強や解釈の付け方が必要となってくるが、本作は見事である。全く持って尊敬してしまう。
欠点がほぼ無いという点では、作者の最高傑作とも言えるのでは…?

No.1 6点 小太郎
(2001/09/25 13:23登録)
なるほどね。
まあ、そういう推論も成立するよね。
雰囲気作りの良さに6点さしあげます。

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