home

ミステリの祭典

login
警官の紋章
道警シリーズ

作家 佐々木譲
出版日2008年12月
平均点6.50点
書評数6人

No.6 6点 蟷螂の斧
(2016/11/25 15:15登録)
「笑う警官」「警察庁から来た男」に続く、北海道警察シリーズ第三弾。本作で警察の組織がらみの犯罪に決着がついたと言っていいのでしょう。3部作で終了かと思って本作を手に取ったのですが、その後もシリーズ化されていました。プロット勝負の警察小説と捉えているので、4作以降どのような展開になるのか興味をひかれます。また佐伯警部補と小島百合の関係がどうなっていくのか?も(笑)

No.5 6点 ZAto
(2011/04/11 00:07登録)
佐々木譲のいわんとしていることは小難しい思想信条ではなく、権力を戴く者はプロフェッショナルとしてのプライドと意地を持てということに過ぎない。単に組織のヒエラルキーを批判するだけの作家ならば、そもそもこの作品は成立しない。
プロとしてのプライドを持つ警察官であるならば、キャリアの監察官であっても英雄として描くことをまったく厭わないのだ。
ここでいう「紋章」とは単なるバッジや身分ではなく、警察官としてあるべきプロ意識、プライド、意地、頭脳、勇気、正義の総称なのだろう。今野敏が創造した竜崎伸也ならばここに「原理・原則」が加わるのかもしれないが。

No.4 7点 kanamori
(2011/01/19 17:45登録)
北海道警シリーズの3作目。
今回は、部署が異なる3人のメイン・キャラクターが影の捜査チームを組むのではなく、津久井、佐伯、小島百合それぞれが別々の案件に関わりながら、洞爺湖サミット警護団結式というクライマックスで収斂するという図式です。
結末がややあっけないですが、それまでのリアルで緊迫感のある展開は読み応え充分。キャラクターではなくプロット重視のため、マンネリを感じさせない。
なお、第1作のネタバレ満載のため、本書から先に読むのは避けるべきでしょう。

No.3 7点 HORNET
(2011/01/16 09:04登録)
 道警S第3弾。洞爺湖サミット前,郡司事件で自殺した警官の息子警官が失踪。大臣警護に就いた小池巡査,当時の密輸事件を探る佐伯,警官捜索に就いた津久井,三者それぞれの動きが最後に一つにながっていきます。スピード感もあり,構成のうまさもあり,一気に読み進めてしまう魅力がありました。
 佐々木譲は,「笑う警官」以降の道警Sが一番面白いと思います。

No.2 7点 あびびび
(2010/08/25 13:30登録)
笑う警官→警察庁から来た男に続く完結編?
歴史小説も手掛けるササキジョーが「奥行きが深い」と
いう警察小説。北海道警察の内情をとことん曝け出している。

本当に何を読んでも外れがない作家のひとりだと思う。

No.1 6点 だい様
(2009/03/04 14:16登録)
道警シリーズ第3弾!
前作、前々作との絡みが面白い。
これだけ読んだら何が何だかわからないだろうな。

6レコード表示中です 書評