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ミステリの祭典

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ふたり探偵―寝台特急「カシオペア」の二重密室
ふたり探偵シリーズ

作家 黒田研二
出版日2002年05月
平均点5.14点
書評数7人

No.7 6点 メルカトル
(2021/04/20 22:33登録)
ムック本取材のための北海道旅行からの帰路。向河原友梨ら取材班は、寝台特急カシオペアの車中にいた。一方、友梨の婚約者で刑事のキョウジは、連続殺人鬼Jを追っていた。が、殺人鬼の罠にはまり、意識不明の重体となってしまう。やがて、友梨の頭の中に彼の声が聞こえてきて…。Jはこのカシオペアに乗っているというのだ!ファンタジックな本格推理の傑作。
『BOOK』データベースより。

理路整然としていて、伏線もあからさまに張られており、何となく優等生的な作品ではないかと思います。意外性もありますが、サブタイトルとして謳われている密室トリックはちょっとショボいですし、犯人は如何にも怪しい人物で予想通りでしたねえ。勿論推理による犯人指摘という訳ではありませんが、当てずっぽうでも想像は付きます。動機に関してはありきたりで、あまり感心しませんね。シリアルキラーになってまで?と疑問が残ります。

又、密室と化した寝台特急カシオペアとJと呼ばれる連続殺人鬼の組み合わせがあまりフィットしていない気もしました。
本格ミステリと云うよりサスペンスに近い感じです。そして本作の肝はフーでもホワイでもなく誰が○○なのかであると思いますね。ミッシングリンクを追う辺りの読ませ方は堂に入っていて好感が持てます。でもこの人の作品はどれも平均的に出来上がっていて読み易く面白いですが、突出したものを感じません。

No.6 5点 名探偵ジャパン
(2017/07/08 16:03登録)
オカルトな特殊設定を使用していて、それがトリック解明の肝になります。(というか、この「謎」って探偵の独り(二人?)相撲に過ぎなかったんじゃ……)
作者は、これをやりたいがために、この特殊設定を盛り込んだのでしょう。それ以外に、この設定を使っている意味はありませんから。
最初から張っていた伏線の回収も丁寧ですし、適度に軽い文体も読みやすかったです。

No.5 4点 蟷螂の斧
(2014/06/16 08:42登録)
裏表紙より『ムック本取材のための北海道旅行からの帰路。向河原友梨ら取材班は、寝台特急カシオペアの車中にいた。一方、友梨の婚約者で刑事のキョウジは、連続殺人鬼Jを追っていた。が、殺人鬼の罠にはまり、意識不明の重体となってしまう。やがて、友梨の頭の中に彼の声が聞こえてきて…。Jはこのカシオペアに乗っているというのだ』                        SF的設定は好みではないのですが、その点はあまり気にならず読むことはできました。真相はあるトリックの応用で、面白い試み(氏の特徴が出ている)とは思いますが、いまいち納得性(リアリティ)の面でこの評価。          

No.4 6点 yoneppi
(2011/07/02 20:52登録)
期待以上に楽しめた。カシオペアには一度乗ってみたい。

No.3 4点 江守森江
(2009/05/30 04:08登録)
捻りの効いた作品が真骨頂な作者なのだが・・・
ありふれた作品を惰性で書いた感じ。
期待して読んではいけない。

No.2 4点 しゃん
(2002/06/19 17:44登録)
謎解きの論理が余り美しいとは思えませんでした。
全体としてはすんなりと読ませる文章です。
名前のトリックについては…お粗末、必要ないとさえ感じました

No.1 7点 AYABE
(2002/06/16 04:28登録)
基本設定などは使い古されたものだし、トリック自体も真新しいものは感じられなかったけどこのノリは結構好きだ。

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