home

ミステリの祭典

login
ペルソナ探偵

作家 黒田研二
出版日2000年11月
平均点6.17点
書評数6人

No.6 7点 isuzulink0
(2024/08/29 22:08登録)
ネットのチャットルームで作家デビューを目指すネットユーザーの数篇の習作を主な内容として、技術的にはすでによくできていると感じます。前2篇を読んでから良い体験を得ました。個人的には、事件が起こる前に不自然な雰囲気を作り出すという書き方を好みます。同時に、真実の設計も比較的巧妙です。しかし、第3篇は古いネタの変形のように感じて、あまり好きではありません。最終章の質は非常に高く、伏線の回収がとても適切で、多重の反転も設計されていますが、書き方はあまり勢いがないため、読者の感情をうまく引き立てるには至らなかったかもしれません。しかし、全体的に見ると、非常に優れた推理作品です。

No.5 4点 測量ボ-イ
(2024/05/26 09:00登録)
最後真相を転がし過ぎ。
こういうのはあまり好みじゃないです。

No.4 7点 makomako
(2013/12/23 09:07登録)
 インターネットを介したお話はあまり得意ではないが、これならわたしでも何とかついていけました。
 いろんな作者の作風を書き分ける作者の筆力はなかなかのものです。作中作のいずれもがそこそこの面白く、しかも最後にかなりのどんでん返しもあるサービス満点の作品でもあります。
 最後が多少複雑で分かり難いところもあったが、結構楽しめました。

No.3 6点 メルカトル
(2013/12/06 22:26登録)
作家を目指す6人の男女がチャットルーム「星の海」に集い、同人誌を作成し、毎号ごとにそれぞれの小説を発表していた。そのジャンルは多岐にわたり、ファンタジーやミステリ、文芸など様々。
本作ではその同人誌に載せられた短編3作品がまず作中作として掲載され、それらをもとに最終話の事件の謎を解明していくという、一見ややこしく思える構成となっている。
好み的には第一話が最も面白かった。第二話、第三話はまずまずの出来で、まあ飽きが来ない程度のほどほどの作品。無論、それらすべてがリンクしてくる最終話は別格ではあるのだが、捻り過ぎてどうにもすわりがよろしくない印象を受ける。
どんでん返しの連続と言っても、ジャブの繰り返しで、読者が受けるダメージは大したものではないと思う。だから、強烈なパンチを食らった感じではなく、軽く頬を掠める程度のものである。
全体としてはまずまずだが、一作ごとに作風を変えているのは、それなりに作り込まれている証左であるとは思う。だが、出来としてはごく普通の感じで、まあまあかな。

No.2 6点 とらさん
(2008/01/10 13:59登録)
おもしろいよね、これ。
軽く読めるし、伏線がわざとらしくていい。

No.1 7点 てぃぐれ
(2005/06/21 05:48登録)
だ、誰も採点していない…。
ネットを描いたミステリーの佳作だと思います。黒田作品ではベストでしょう。たぶん。

6レコード表示中です 書評