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ミステリの祭典

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サイモンは誰か?
ヘンリ・ティベット

作家 パトリシア・モイーズ
出版日1980年01月
平均点7.40点
書評数5人

No.5 8点 あびびび
(2017/09/24 12:18登録)
サイモンは誰か?これは時代を考えると、まず到達しない謎だと思う。しかし、殺人犯、および首謀者は途中でだいたいの想像がつく。

期待した以上の面白さがあり、なかなかの快作だと思った。

No.4 6点 ボナンザ
(2017/08/25 22:50登録)
後期の佳作。当然ながらサイモンの正体が目玉であり、犯人の意外性はおまけのようなものでしょう。

No.3 9点 nukkam
(2016/10/01 06:51登録)
(ネタバレなしです) 1978年発表のヘンリ・ティベットシリーズ第14作はどちらが本物の遺産相続人かという謎を扱ったミステリーとしてはジョン・ディクスン・カーの「曲った蝶番」(1938年)と双璧の傑作本格派推理小説だと思います。今回はヘンリの妻エミーの出番が非常に少ないなあと思って読み進めましたが12章の最後で彼女が見抜いた事実には完全に度肝を抜かれました。ヘンリが「気でも狂ったのか」と言うのも無理もありません。もっともヘンリも13章の冒頭で早くも状況を正確に把握しているところはさすがは名探偵です。終盤の謎解きも圧巻の出来栄えです。

No.2 7点 蟷螂の斧
(2015/10/16 21:51登録)
サイモンは誰か?(どちらか?)という謎で引っ張っていきます。前半は、サスペンス色の強い展開です。そして、思いもよらないサプライズが用意されています。満足(笑)。後半は、殺人事件の犯人探しで本格的な展開となります。よって、2度楽しめたという気持ちです。

No.1 7点 kanamori
(2010/10/07 18:11登録)
ヘンリー・ティベット主任警視シリーズの第14作目。
これは著者久々の出来のいいパズラーだと思いました。遺産相続人である甥と名乗り出た二人の男性の真贋を巡る謎とやがて発生する殺人、というありがちなプロットですが、ひとひねりした真相が面白い。
妻のエミーの果たした役割を考えると、このシリーズは警察ものではなく、コンビ探偵ものであることが再認識できます。

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