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ミステリの祭典

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七月は織姫と彦星の交換殺人
私立霧舎学園ミステリ白書シリーズ

作家 霧舎巧
出版日2003年11月
平均点4.80点
書評数5人

No.5 5点 測量ボ-イ
(2018/02/24 13:33登録)
このシリ--ズ、第一弾である四月から読んでいて、しかも今回は記念すべき
500回めのキリ番書評です。
・・・なんですが、今回はもうひとつだったかな?
本来はテンポいい作品の筈なのに、僕には何だか話しに入っていけません
でした。

(余談)
書評400~500回に3年半を要しました。1000書評までにはまだ
まだ長い道のりなので、まずは600書評を目指してこれからも頑張ります。

No.4 5点 505
(2015/10/18 00:22登録)
『交換殺人』がトリックのネタであると宣言することで、どのように読者を驚かすかのかが試されるために、本書は意欲作である。
本書の肝は、〝誰が交換殺人を行っているのか〟と同時に〝交換殺人を謳ってどのように読者を騙すのか〟であるが、それ相応に一捻りを加えた謎が用意されている。既存のトリックの新境地を拓こうという気概は買うのが個人的な信条であり、その〝宣言〟がミスディレクションだったというのは予想の範囲内であるが、ある程度の満足感は得られることが出来た。

トリック自体は、『交換殺人』にラブコメ模様のイベントとして大々的にプッシュされた七夕という季節柄の要素を加えることで、それなりのオリジナリティを持たせている。予めに『交換殺人』だと予告されているので、フーダニットの部分は必然的に〝アリバイのある人間〟が怪しくなるので、弱いのは否めない欠点がある。特にコテコテなアリバイを主張する記述ほど臭く思えるのは、本書のネタがネタなだけに宿命と言えるだろう。それでも、趣向を凝らして視線を誘導する実験的な要素もあり、〝いつ交換殺人(第2の殺人)が行われるのか〟に対しては巧妙に隠されているところは高評価。

本書のキーアイテムでもある〝短冊〟絡みの伝説は、本シリーズの特徴や空気感にもマッチしており、違和感は無く、そこにフェアな仕掛けを用意することで、終盤に〝盲点〟を突く技巧さも垣間見ることが出来る。〝短冊の枚数〟や、その部分への仕掛けはかなり凝っており、それだけでも一読の価値はあると言える。

肝心の『交換殺人』については、事前に計画そのものが予告されているが、一筋縄でいくものではなく、七夕と絡めた一種の〝見立て殺人〟的な要素もあり、実に合理的なネタだった。情報が錯綜することで、探偵たちが右往左往する様は、これまでのシリーズにはない試みだったのではないだろうか。トリック自体に新鮮味はなくとも、シリーズのファンならヒロインが探偵役に興じるシーンは斬新に映るかもしれない。

No.3 4点 ボナンザ
(2014/11/29 01:10登録)
今回はいまいち。

No.2 4点 isurrender
(2011/10/01 00:25登録)
トリックはイマイチ。
シリーズを通じて読んでいる人だけしか楽しめないと思いますね。

No.1 6点 江守森江
(2009/05/24 07:13登録)
このシリーズは好きな人達だけの為に存在している。
それ以前に手にとりにくい。
シリーズの最初から読めば楽しい・・・よ!

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