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ミステリの祭典

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呪い!
スケルトン探偵ギデオン・オリヴァーシリーズ

作家 アーロン・エルキンズ
出版日1990年01月
平均点6.40点
書評数5人

No.5 6点 ミステリ初心者
(2023/11/27 23:33登録)
ネタバレをしております。

 前に同シリーズの古い骨を読んだことがあります。なかなか読みやすかったし、ギデオンのキャラクターがお堅い学者とか冷血漢という感じではなく、喜怒哀楽がはっきりしている温かみのある人間としていて好印象でした。また、本格推理小説としてもレベルが高く、これからも読んでいきたいシリーズです。
 古い骨よりも人体の骨の知識はあまりでてこず、変にウンチクめいてなかったのもよかったですね(出ててもそれはそれで面白いですが)
 関係ないですが、シリーズ何作目か把握していなかったですw

 今回の舞台はマヤ遺跡みたいです。現地の雰囲気を味わえますw
 絵文書が持ち去られるという過去の事件があります。ギデオンに脅迫状が届いたり、襲われたり、下剤をしこまれたりといろいろなことが起こりますが、いまいちはっきりとした事件が起こりません。200ページを過ぎてからやっと殺人が起こります。過去の事件も殺人といえば殺人ではあったのですが、いまいち考えるポイントがわからず、そのため古い骨よりもやや読みづらさを感じてしまいました。
 論理的に犯人断定をするのは好印象ですが、ほとんどポイントは1点のみ。しかも話の流れ的にあまり重要そうでもない様な点が重要な意味を持っておりました。そのため、私にはあまりにも難易度が高かったです;;

 総じて、キャラクターが魅力的で読後感の良い海外本格として重宝しますw 

No.4 5点 E-BANKER
(2015/10/18 20:58登録)
スケルトン探偵ことギデオン・オリヴァー教授シリーズの長編第五作。
世界の観光地紹介も兼ねている(?)本シリーズ。今回の舞台は古のマヤ文明の聖地、メキシコはユカタン半島。
1989年発表。

~マヤ遺跡発掘に協力するため、ギデオンはメキシコへ飛んだ。遺跡から人骨が見つかり、人類学者の彼が鑑定を依頼されたのだった。だが仕事は鑑定だけではすまなかった。骨と同時に発見された古文書に記された呪いが隊員たちを襲いはじめ、ついに殺人へと発展したのだ! ジャングルの呪われた遺跡でスケルトン探偵が推理の冴えを見せる本作の香り高い作品~

さすがに安定感十分のシリーズだ。
足掛け三十年続いている超ロングランのシリーズにも拘らず、経年劣化(?)の兆しもなく、初期作品だからといって古臭さもない。
ギデオンとジュリーは三十年間ずっとイチャイチャしているし、骨を前にするとウキウキする姿も不変。
こんなシリーズはミステリーの世界ではなかなかないだろう。

さて本作の評価なのだが・・・
「可もなく不可もなく」というのが正直な感想。
最初から不穏な空気は漂っているものの、なかなか事件らしい事件は起こらず、ややまだるっこしい展開。
預言書に従って事件が起こるというプロットは、まるで国産ミステリーによくある「見立て」殺人を思わせる。
そのあたりは本格ファンの心をくすぐる道具立てなのだ。

ただフーダニットが中途半端というか盛り上がりに欠けすぎる。
ある種のクローズドサークルなわけで、もう少し容疑者ひとりひとりにスポットライトを当て、ダミーの容疑者を仕立ててミスリード!
というのが王道のプロットだろうけど、そこの辺ひと押しの工夫があるべきだった。

ということで、シリーズ他作品との比較上からも水準級の評価となる。
マヤ文明の蘊蓄ももう少しあっても良かったかな・・・(あくまで個人的な思いですけど)。

No.3 6点
(2013/07/15 22:24登録)
再読ですが、オリヴァー教授が襲われるシーンと銃創の問題が多少記憶に残っていた程度で、舞台がマヤの遺跡だということも、事件の真相も全く覚えていませんでした。全体の印象も薄かったわけですが、読んでいる間はなかなか楽しめました。まあ事件からくりは、ある程度想像がつくでしょうが、こういう渋めの構成は好きですね。
神秘主義信者の登場人物が語ることを聞けば、タイトルの「呪い」というよりむしろ予言と考えた方が筋が通るような気もします。吸血キンカジュー登場の冗談なんてどこが呪いなんだか。
最後に犯人を示す手がかり(証拠)については、不満がありました。勘違いを起こさせるにはきわめて都合の良い偶然が必要ですし、また、なぜ犯人はその二人だけで、他に該当者はいないという確信が持てたのかも納得できません。犯人がたまたま知ったのはその二人だったというだけなのですから。

No.2 8点 nukkam
(2009/04/14 14:29登録)
(ネタバレなしです) 1989年に発表されたギデオン・オリヴァーシリーズ第5作で、メキシコを舞台にしています。呪いの正体(真相)が他愛もないと低く評価されている傾向にあるようですが、謎とトリックが無理なく両立していることを(最後の石化トリックはかなりこじつけ的ですけど)もっと高く評価してもいいのではないでしょうか。どちらかといえばひらめき的(悪く言えば場当たり的)に謎を解いているギデオンが本書では実に論理的な推理を披露しており、良い本格派推理小説を読んだ充足感を与えてくれます。この作者ならではの明るい文体のため呪いの恐さが十分表現できていないきらいはありますが逆にそういうのが苦手な読者でも安心して読めるメリットの方が大きいでしょう。風景描写も上手いです。

No.1 7点 Tetchy
(2008/07/14 23:46登録)
今回の舞台はメキシコのマヤ文明の遺跡。
これに纏わる呪いにかかって死んだとしか思えない事件に巻き込まれる。
そして今回も遺跡から出てきた骨に関する鑑定結果はけっこう驚かされます。

そして今回出てくるギデオンの師匠エイブ・ゴールドスタインのキャラクター造形が素晴らしい。
ホント、安心して読めるシリーズだ。

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