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ミステリの祭典

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償い

作家 矢口敦子
出版日2001年07月
平均点4.38点
書評数8人

No.8 6点 よん
(2023/03/23 13:17登録)
主人公は、ある残酷な出来事を機にすべてを捨てホームレスとなった元教師・日高。住処とした町で殺人が相次ぎ、探偵役を担った彼は、ふとしたことから、かつて自分が命を救った少年が犯人ではと疑いを始める。
絶望と罪悪感を背負い苦悩する日高と、不幸な人は死ねば不幸を感じずに済むという殺伐とした考えを持つ15歳の少年。他人の心を傷つけた者は、どう裁かれるべきか。無価値に思える自分の人生とどう対峙したらいいのか。そんな切実な心の叫びが強く響いてくる。
本作には、社会的弱者に対する温かいメッセージが込められている。もちろん主人公が探偵役として活躍する、謎解きの骨格もしっかりしている。

No.7 5点 シーマスター
(2012/11/27 23:29登録)
う~ん、なんか様々な出来事が雑然と連ねられていて個人的にはリーダビリティに乏しかった感じ。
最後には纏まりを見せ、それなりにミステリーなのだが、所々に出てくる人間や贖罪に関する主人公目線の考察も薄っぺらいし、またこの作者は取材の精度にムラがあるようにも思えた。よくここまで調べたなぁと感心するところが多かったが、反面「・・・」というところもチラホラ。

『傷跡』がなかなか読ませてくれたので自分に合った作者かなと期待して『そこにいる人』に続けて本作を読んでみたが2作とも私的にはhitもfitもしなかったと言わざるを得ない。
ヤグっちゃんとはしばらくbyebyeかな。

No.6 5点 bage
(2009/12/23 07:47登録)
人生観というか、価値観が違うと楽しみ切れない。
要は「何があっても生きて償え」ってことだとは思うが、共感しきれない。

No.5 3点 あびびび
(2009/01/03 13:03登録)
元医者のホームレスが、以前、偶然通った町で性的異常者から救った少年と出会い、その周囲の事件に関わるストーリーだが、どこかしっくりしないまま物語が終わったような気がした。「償い」という題名はどこから来ているのか?

No.4 3点 abc1
(2008/08/27 22:49登録)
うーん、普通、ですね。
何でこれが売れたのかわからない。

No.3 4点 さとりん
(2008/08/27 19:40登録)
大きなサプライズもなく、ただの1人の男の人生について書かれたって感じ。

No.2 4点 toto
(2008/06/11 17:22登録)
終盤まではそれなりに読めたが落ちが今ひとつかな

No.1 5点 マイル0327
(2008/05/14 13:02登録)
エリート医師からホームレスに転落したお話でした。まあまあ面白かったのですが、印象に残らない作品。

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