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ミステリの祭典

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推しの殺人

作家 遠藤かたる
出版日2024年02月
平均点6.00点
書評数5人

No.5 7点 人並由真
(2025/01/16 06:06登録)
(ネタバレなし)
 どういうクロージングになるかはネタバレになるので、あんまり言わない方がいいね。
 いつか本サイトのなんかの作品で使ったレトリック、そのリフレインになるけど、タイムマシンが手に入ったら55年前に行って、日本テレビの『火曜日の女』シリーズ用のプロデューサーに謁見し、今後の原作にどうですか? と推薦したい、そんなタイプの作品であった。

 あ、メインヒロイン3人組をはじめとして、各キャラの人物造形は、個人的にはこの程度でいいと思う。あまり読み手に感情移入させるようなキャラメイクだと、こういう作品の場合、ウソ臭くなるように思えるんだよね。
 私は実際に出来たこの作品の、劇中の面々の方が(以下略)。

 これまでの皆さんのレビューの中では、文生さんの評にいちばん共感します。

No.4 7点 虫暮部
(2024/12/13 12:33登録)
 題材が地下アイドルってことで気恥ずかしい、と言うのが最大の欠点。華やかに見えて舞台裏ではドロドロボロボロ、な設定はありきたり。でも覚悟を決めて読み始めてしまえば矢継ぎ早なアップダウンに乗せられて好きにならずにいられない。犯人(ホシ)はスターになれるのか!?

 ところで、この年の大賞&文庫グランプリは3冊とも、刊行に当たってタイトルがより判り易いものに改められている。ビジネスなんだなぁと感じた(悪い意味ではない)。
 でも “推し” はファンの立場から見た言い方でしょ。語り手の立場とは合っていない。安直にアイドル用語とミステリ用語を組み合わせただけじゃない?
 それとも実は、ファンが語り手から聞き書きした、と言う設定なのだろうか。確かに、ライターになりそうな人がチラッと登場するんだよね。

No.3 4点 mozart
(2024/03/06 16:19登録)
ややネタバレ……かも(謎解きメインの作品ではないので構わないよね?)



「このミステリーがすごい!文庫グランプリ」受賞作ということですが、登場する男性達が一人を除いてゲス野郎ばかりで対するアイドル三人組も結局のところ犯罪者と共犯者でありそれぞれのキャラにも魅力は乏しくて、例えば事件が露見しそうな状況でハラハラするとかいった共感もなく、エンディングも無理矢理感があってちょっと期待外れだったというのが率直な感想です。

No.2 6点 makomako
(2024/02/28 20:01登録)
どこをとってもまあまあの作品でした。
あまりぱっとしないアイドルグループがとんでもない殺人事件に巻き込まれる(起こしてしまう)。ある程度やむを得ない事情もあるが、でも殺人はやり過ぎなので必死に隠蔽する。その過程で今まであまり仲が良くなかったグループが一蓮托生の仲間となる。最終的に事務的と思われた職員が実は懸命に主人公たちを救おうとしていた半面、カッコよくて面倒見がよい男性が豹変する。
これだけみるとなかなか感動的なお話となりそうですが、読んでみるとそれほどではない。
主人公たちのキャラが立っているという評もあるようですが、外見などの描写が表面的で、セクシー度に欠けるので、あまり魅力を感じないのです。
書き方が変わればもっと魅力的な小説となりそうなのですが。

No.1 6点 文生
(2024/02/13 09:17登録)
崖っぷちの地下アイドル3人組の一人がはずみで人を殺してしまい、グループ存続のために他の2人と一致団結して隠蔽工作を図る話。
お互い仲が良いわけでもなく、グループの先行きも絶望的なのになぜ共犯者になるのかに関しては説得力にかけるものの、語り口が巧くてテンポが良いのでなかなか楽しめました。犯罪を通して互いの絆が強まっていく展開にはちょっとぐっときたりもします。どんでん返しからラストに至る流れもなかなかに感動的。

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