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ミステリの祭典

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女囮捜査官 3 聴姦
女囮捜査官シリーズ/改題『女囮捜査官3 聴覚』『おとり捜査官 3 聴覚』

作家 山田正紀
出版日1998年10月
平均点6.50点
書評数6人

No.6 5点 nukkam
(2026/02/06 23:01登録)
(ネタバレなしです) 1996年発表の囮捜査官シリーズ第3作の本格派推理小説ですが誘拐事件、政治家の贈収賄事件に発展するかもしれないある個人情報の漏洩、自分が多重人格者なのではという疑心暗鬼などサスペンス、社会派推理小説、サイコ・スリラーなど様々なミステリー要素を含んでいます。作中の時間軸も過去と現在を往復しており、北見志穂が誘拐犯の指示で身代金を運ぶ場面が誘拐事件の発生よりも先に描かれています。犯人の計画には強引な感もありますが細かく考えられており、複雑に絡み合った謎は最終章できれいに解かれています。

No.5 6点 レッドキング
(2025/10/11 23:05登録)
オトリ役の女捜査官、五感シリーズ「聴覚*」の巻。乳児誘拐の、巻を措く能わないサスペンスをエンジンに、サイコ操りミステリがネットりと進行して行く。誘拐密室トリック(見せ方イマいち)とエロい叙述トリックと、変に合理的Whyの解明が付く。
*人間は、視覚より聴覚を失ったときの方が精神のバランスを損なうと聞いたことある。

No.4 5点 ボナンザ
(2023/05/02 19:26登録)
大体予想はつくが、北見の焦燥する姿とともに楽しむ一作。

No.3 7点 蟷螂の斧
(2012/07/17 21:43登録)
誘拐+二重人格と、それぞれ別の物語として、成り立っているようですが最後はひとつに纏ってきます。なかなか見事な構成だし、誘拐犯の計画も凝っていると思います。おとり捜査官・北見志穂の孤軍奮闘の物語といえると思います。

No.2 8点 teddhiri
(2009/07/27 01:24登録)
再読でしたが読了しました。無理無理感が漂うものの強烈極まりない操りに加えて誘拐もののアイデア、サイコサスペンスのごとき展開。どれもこれも単体で見た場合、アイデア的には優れているものの不自然極まりない。ただしそれらが混ざり合うことによって、1+1+1=3を超えた上、欠点が全く見えなくなった強烈なインパクトの作品に仕上がっている。個人的にはなんとも言いようのない構図の4の嗅覚や優れたトリックを備えた2の視覚の方が好みではあるが盛り込みやアイデアの素晴らしさを考えれば、一般的には本書が最高傑作というべきだろう。

No.1 8点 ギザじゅう
(2005/02/22 11:08登録)
本書が視覚に次いで二番目に面白い。誘拐犯の狡知だけでも、ずば抜けて凡百の誘拐ミステリーよりも面白い。しかし、最後にはさらなるどんでん返しが待っていて、贅沢な事この上ない。作品を覆うベールにしても、他と異なっている連作中の怪作か?

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