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ミステリの祭典

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館島
小早川探偵事務所

作家 東川篤哉
出版日2005年05月
平均点6.35点
書評数26人

No.6 6点 シーマスター
(2010/04/20 23:55登録)
うーん、やはりソッチ系のトリックだったか・・・ていうか、それしかありえないよね、この設定では。
まぁ、あまり好みではないとしか言いようがない。
ソッチ系と分かれば幾何のクイズとして割と面白いのかもしれないが、不思議な謎に対して「実はこういう仕掛けだったんですよ」と時計の裏蓋を開けられてもねぇ。
本来ならバカミスにすべきネタだと思うが、それにも成りきれなかった半端な印象は如何ともし難い。

更に、(更に個人的嗜好の問題だが)コミカルなタッチのミステリもタイプではないなぁと再認識。確かに所々笑えたが、笑いたいなら始めからコメディ読めばいいんだし。(こういうのを開き直り型偏見という)
トリックは別としても、このストーリー展開なら(遅々として進まず母として進む)序盤を除いて「館でのできごと」は「館シリーズ」のような重くて暗くて物々しい雰囲気にして進めてくれたら、かなりゾクゾクできたのではないかなぁ、と勿体ない気がしましたですよ。(そう、あくまでも個人的感想)

No.5 8点 E-BANKER
(2010/03/12 22:03登録)
タイトルどおり、「孤島」(無人島ではありませんが)+「館」モノの一作。
他の方の書評どおり、久しぶりにこれほどの”大掛かり+大胆”トリックに遭遇しました。
確かに、伏線はたくさん張られているんですよねぇ・・・
解決シーンでは「なるほどねぇ・・・」という思いの連続。第一の殺人の動機はどうかと思いますし、細かいところを挙げればきりがないのですが、それを補って余りある面白さでしょう。
ギャグについてはそれほどうるさく感じませんでしたし、これくらいなら逆にこんな書き方にこだわらなくてもいいんじゃないかと思いますけど・・・

No.4 7点 いけお
(2010/02/07 01:31登録)
この大物理トリックにはかなり意表をつかれた。
謎も魅力的で解決も鮮やか。

No.3 8点 makomako
(2009/09/21 09:16登録)
 久しぶりに読んだ大仕掛けなトリックでした。島田荘司の「斜め屋敷」に匹敵しそうなすごくへんてこりんな建物。絶対にこれが何かの種であることは誰でも気づくのだがこのような大トリックとは。
 東川氏はユーモアミステリーでありながら本格志向を忘れない好きな作者ですが、本格のところを冗談で済ます傾向がありやや残念に思っていました。もう少し本格にふった小説がほしかったのです。
 これはまさに私が期待していた本格志向の強いもので、本格物が好きな方は是非一読を。
 ただ本格のトリックとしては少し調べれば分かってしまうような穴はあり、他の作品では冗談で済んでいたものが傷のように感じてしまう。ユーモアと本格の両立は難しいのかもしれない。

No.2 7点 江守森江
(2009/05/24 03:40登録)
私が同世代だからギャグも問題なし!
館物好きな皆さん食わず嫌いはよしましょう。
察する人には館図で察せる弱点があり、館図無しだと不親切になるジレンマがある。

No.1 8点 kowai
(2008/11/24 18:25登録)
書評がなかったので。。。大学の先輩にあたるので、なにげに買いましたが、割と物理系の大仕掛けが意表をついていて面白かったですよ。文章自体はユーモラスというか、読みやすいかな。もちっと硬派な方が好みですが。。

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