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ミステリの祭典

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殺人者志願

作家 岡嶋二人
出版日1987年03月
平均点5.86点
書評数7人

No.7 6点 HORNET
(2024/03/03 19:09登録)
 氏の作品はそれほど読んでおらず、ファン的な期待感がよい意味でなかったため、フラットな立ち位置で楽しめたと思う。
 その日暮らしの綱渡り生活ながら、ラブラブなノリでちょっとイッちゃってるカップルというのが、いかにも作品当時の社会文化を映し出していてなんか懐かしい。軽妙で小気味の良い2人のやり取りもしかり。
 冒頭の雰囲気では、ぶっ飛んだ2人がそのまま嘱託殺人を実行する話かと思っていたら、隆友と鳩子が意外に真人間で予想外の方向へ。殺人に失敗したあと、何がどうなっているのか分からない状況が立て続けに起こり、謎が深まっていく段は非常に面白かった。
 宇田川には気の毒だが、予想外にハッピーエンドに落ち着き、読後感もよかった。

No.6 4点 ボナンザ
(2022/02/26 18:59登録)
いかにも岡嶋らしくて面白くなりそうな一品だが、最後までボルテージが上がらない感がある。

No.5 6点 パメル
(2016/09/18 11:37登録)
返すあてのない借金に切羽詰まり殺人を請け負う夫婦
密室殺人を企てるのだが土壇場で躊躇してしまう
証拠隠滅のために現場に戻ると考えられない光景が・・・
奇怪な罠が次々と仕掛けられている
斬新な構成と型破りなユニークな展開
夫婦の軽妙な会話も楽しい
サスペンスとしてはおとなしめ

No.4 6点 こう
(2008/12/24 00:15登録)
 借金に困った夫婦が親戚に依頼された殺人に挑むストーリーですが、内容は岡島作品らしい明るさであふれていてあまりサスペンスフルではありません。
 殺人を断念したところで死体が入れ替わる下りは良く考えれば予想がつく真相ですが明るい作風だけでなくきちんとミステリとして体裁をとっているのは流石です。
 ラストもある意味能天気な結末ですがまあまあ楽しめました。

No.3 6点 COBRA
(2008/06/14 01:10登録)
意外な展開にしびれる。
ただ、ラスト近辺は雑かも知れない。
とは言え、軽い会話で綴っている作品を、
軽く終えるのは決して悪くないと思う。

No.2 5点 VOLKS
(2007/10/19 15:57登録)
軽く読める作品だったけれど、ラストは「これでいいのか?」と拍子抜けした感あり。記憶に残っていなかったので再読したが、またすぐに忘れてしまいそうな・・・

No.1 8点 ハッチ
(2003/08/17 23:33登録)
タッチが軽いので『焦茶色のパステル』や『あした天気にしておくれ』のような重厚ミステリと比べるとちょっとビックリ!だけど「やっぱり人を殺せない…」と断念して夫婦抱き合う所が印象に残った。ためらう所にリアリティを感じた。

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