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ミステリの祭典

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記号を喰う魔女
FOOD CHAIN/安藤直樹シリーズ

作家 浦賀和宏
出版日2000年05月
平均点5.67点
書評数6人

No.6 5点 ミステリ初心者
(2023/06/23 20:19登録)
ネタバレをしております。

 前評判をあまり調べずに、クローズドサークル的なミステリと思って買いましたw 確かにクローズドサークル的なのですが、ミステリというよりかはサスペンスやホラーの色合いが強く、ちょっと合いませんでしたw
 また、途中に膨大な衒学めいたカニバリズムに対しての蘊蓄が語られますが、これに興味がわかず、ちょっとななめよみしてしまいました;; この辺の蘊蓄との相性は人それぞれで、百鬼夜行シリーズのようなw

 小林、織田、安藤…など、なぜか名前が書かれていない登場人物たちなので、絶対叙述トリックだ!と勘違いしてしまいましたw どちらかというと、シリーズもの特有の仕掛けからくるものだったのですかね? トリックらしいトリックというものはなく、あまりミステリに当てはめてこの本を読んではいけないかもしれません。
 あと、なんで急にみんなカニバったんですかね?w 小林も、あんなにカニバりを狂っていると否定していたのに、安藤の突然のカニバりを当然のごとく受け止めているしw

 ラストは、うまく言えませんが、ファシズムをファシズムで返しているようで、なんとなく良かったですw なにが良かったのかわかんないのですがw

No.5 6点 メルカトル
(2019/12/11 22:38登録)
「僕が死んだ時、居合わせた人間達を僕が生まれたあの島に向かわせてください」そう遺言を残し中学生が自殺した。孤島を訪れた5人の同級生を襲う殺戮劇。死体には、全て「逆さV」の記号が残されていた。犯人は、そして生き残れるのは誰?最終ページまで気を抜くことを許さぬ、狂気の連続と逆転する真相。
『BOOK』データベースより。

この作品は孤島、カニバリズム、難解熟語に要約され、それ以上でもそれ以下でもないと思います。ミステリですから殺人は起きますし、二つの死体には胸が逆Vの字に切り裂かれていますし、電話線も切断されます。他にもどんどん死人が出ます。一見典型的な孤島物に見まがうかもしれませんが、そうではありません。では本質は奈辺にあるのか、それはカニバリズムそのものなんですね。ネタバレになってしまうかも知れませんが、中盤でカニバリズムに対する論考が語られるので、ギリギリセーフでしょう。

安藤直樹シリーズ第五弾なわけですが、直樹は登場しません。もっと時代は前ですし、言わば番外編になろうかと思います。では本作の安藤とは誰か、小林は誰なのか、それはシリーズを通して読んでいる人は多分分かるでしょう。
本格ミステリのようで本格ミステリじゃない、なかなかにジャンル分けが難しい作品です。読後はスッキリはしませんが、印象深いのは間違いないと思いますよ。

No.4 7点 kowai
(2014/05/05 18:25登録)
安藤くん、女?って、最後の最後まで訳わからずに読んでました。。。なるほど、彼の由来はここにあったんですね。。酒の肴にするにはヘビーでしたが、この作者ならアリですね。

No.3 5点 深夜
(2008/03/20 16:51登録)
すごい作品だと思う。「子供は、親の食べ物じゃないよッ」で始まる物語ですから。ここまでやるか。

ミステリーとしてはSF的要素もないですから、ありでしょう。単体でも読める作品だと思う。ただ、カニバリズム論は読んでて疲れたし、個人的にあまり好みではない。

No.2 2点 流破
(2002/07/05 14:20登録)
ごめんなさい。受け付けないです。
読んでて胸のムカムカ感が消えませんでした。
人それぞれだと思いますが私は駄目でした。

No.1 9点 しゃん
(2002/06/21 17:59登録)
前作を読んでいなくてもよく分かる作品
おぞましいが魅力のある作品。
狂気に溢れた登場人物、孤島という魅力的な設定
ラストは主人公が何故、あんな事をするのか分けが分からないがなぜか感動した

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