炎の背景 |
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作家 | 天藤真 |
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出版日 | 1981年06月 |
平均点 | 6.60点 |
書評数 | 5人 |
No.5 | 6点 | 虫暮部 | |
(2021/02/27 13:50登録) 面白い逃走劇。 しかし、第三章の末尾で新聞を見たおっぺは何に気付いたのか、何をどうするつもりで引き返したのか、それがどのようにつながって第四章の対決場面が成立するのか(罠に対して大物が直接動く保証など無いでしょ?)、さっぱり判らない。上手く大団円に持ち込めなかった作者がそれっぽい流れで誤魔化したような感が無きにしも非ず。 |
No.4 | 6点 | ボナンザ | |
(2017/09/10 17:49登録) 天藤風青春ミステリ。最後のオチは賛否両論だろうが、そこまでは爽やかに読める佳作。 |
No.3 | 5点 | 蟷螂の斧 | |
(2016/12/27 09:14登録) 「BOOK」データベースより~『新宿歌舞伎町で酔いつぶれた「おっぺ」こと小川兵介は、見馴れぬ場所で目を覚ました。傍らには初対面の通称ピンクルと、もうひとり恰幅のいい中年男。何故かしら男の脇腹には深々とナイフが刺さり、とうの昔に冥途へいらしたご様子だ。山荘の屋根裏に閉じ込められている状況下、前夜の記憶を手繰りラジオのニュースを聴くに及んで、抜き差しならない罠に落ちたのだと悟るおっぺんとピンクル。突如爆発した山荘を命からがら脱出した二人は、度重なる危難を智恵と勇気と運の強さで凌ぎながら、事件の真相に迫ろうとするが…。』~ 若い男女の逃避行。著者の作品の特徴であるユーモアは、ややおとなし目でした。もう少しドタバタ調でもよかったのではと思います。二人は性に関し、お互いトラウマを持っており、その点が副主題(青春ミステリー)になっています。「ピンクル」が水死しそうになったあと、「おっぺ」がマッサージする場面があるのですが、非常に微笑ましいものでした。真相やラストについては爽快感不足か?。 |
No.2 | 9点 | E | |
(2009/11/22 23:05登録) 少々奇抜な設定と逃亡活劇が何とも面白い。 スピード感あり、ほんのり恋色・・・そして追撃者に追い詰められるハラハラ感。眼が離せなかった。 でも、何より自分にとって主人公二人が凄く好きですッ!!! 最後が「えぇえ!?そこで!?」という終わり方ですが、爽やかさは残る・・・ |
No.1 | 7点 | Tetchy | |
(2008/02/02 14:03登録) ジェットコースター的逃亡劇でとにかく先の読めない話だった。 学生期のトラウマから女嫌いになったヒッピー青年と、同じく学生時代のトラウマから男嫌いになった赤軍派女性を逃亡のカップルに仕上げる辺り、心憎い。 でも最後の真相及び結末がどうにも消化不良。これは自分の好みの問題なのだろうけど。 |