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ミステリの祭典

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放課後の名探偵
名探偵の証明

作家 市川哲也
出版日2018年09月
平均点5.25点
書評数4人

No.4 6点 虫暮部
(2022/10/18 13:00登録)
 共感しづらい記述者を立てて読者を嫌な気分にさせるのは、狙いなんだろうな多分。効果が物凄く高いとまでは言えないが、認識論に踏み込むにはそのくらいの仕掛けは必要。内容が乏しくても如何にもっともらしく読ませるか、を頑張っているし、そういう戦略もアリだと思う。

No.3 5点 ボナンザ
(2022/05/01 22:09登録)
長編に比べてしっくりくる感じ。

No.2 5点 mediocrity
(2019/09/19 01:59登録)
前作『屋上の名探偵』の翌年という設定。今回はメインキャラの2人以外の視点で書かれた話が多い。前作も軽いタッチのストーリーだったが、今回は更に軽くなった感じ、と思ってたら最後の話重い・・・
ミステリとしてはあまり見るべきものがないと思う。

No.1 5点 まさむね
(2019/04/24 23:51登録)
 「名探偵の証明」に登場した探偵「蜜柑花子」の高校時代を取り上げた外伝的連作短編「屋上の名探偵」の続編という位置づけですね。「名探偵の証明」は未読で構わないと思うのですが、前作の「屋上の名探偵」は読んでいた方がより楽しめるような気がします。
 正直、評価しない方も多いだろうな…と感じましたね。端的に言えば「薄っぺらい」ということになりましょうか。確かに、否定できない。
 しかし、個人的には、流血を隠すために「佐清」の白マスク(犬神家の一族のアレ)を被って校舎を疾走するバカさ加減が結構好きだったり、「誰がGを入れたのか」のネタが連作短編全体として見た場合に嫌いじゃなかったりしたので、まぁ、楽しめたと言えるのかな…という印象。(一方で、これらが「薄っぺらさ」を増幅しているという側面も否定できないのですがね。)

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