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ミステリの祭典

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陽気なギャングは三つ数えろ
陽気なギャングシリーズ

作家 伊坂幸太郎
出版日2015年10月
平均点4.80点
書評数5人

No.5 2点 ボナンザ
(2024/08/17 23:34登録)
不快感だけが募るというのが私の感想。

No.4 6点 zuso
(2023/04/20 22:31登録)
銀行強盗の四人組は、ハイエナ記者に付きまとわれる。更に当たり屋、痴漢冤罪などの災厄が続き、ある組織と対峙することに。悪徳記者と組織を敵に回して、どう危機を乗り越えるのか。
まず窮地に立たされ、打破していく手続きが周到。もっとサスペンスと波乱があればと思わないでもないが、まずまずのスリルが味わえる。
響野の饒舌と賑々しくカラフルでユーモラスな人物の共演、悪党たちと渡り合うゲームの展開は、洗練された犯罪コメディといえる。

No.3 6点 E-BANKER
(2018/12/10 22:08登録)
前作からはや九年、奴らが帰ってきた!!
「・・・地球を回す」「・・・日常と襲撃」に続く『陽気なギャング』シリーズの第三弾。
2015年の発表。文庫化に当たって読了。

~陽気なギャング一味の天才スリ師久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気付かれてしまう。直後からギャングたちの身辺で当たり屋、痴漢冤罪などのトラブルが頻発。蛇蝎のごとき強敵の不気味な連続攻撃で、人間嘘発見器・成瀬ら面々は追い詰められた! 必死に火尻の急所を探る四人組だが、やがて絶体絶命のカウントダウンが!~

理屈抜きに面白い! 雑念抜きで楽しめる!
やはり本シリーズは極上のエンターテイメントと言っていい。

成瀬(人間嘘発見器)、久遠(天才スリ師)、雪子(人間体内時計)、そして響野・・・(演説と邪魔の天才?)の四人が巻き込まれる事件の数々と訳の分からないうちに解決してしまうストーリーには、九年振りとは思えない、妙な安心感を覚えてしまった。
今回のプロットは「カチカチ山」か「サルカニ合戦」がモチーフなのだろうか?
いわゆる「復讐劇」が下敷きになっている。
こんなこと書くと、シリアスで悲劇的な話?などと想像してしまうけど、本シリーズでそんなことは有り得ない。
最後は、サルが臼にのしかかられて観念したように、タヌキが泥の船で溺れさせられたように・・・因果応報的なラストが待ち受けている。
(強いて言えば、今回は「亀」だな。)

作者の作品の書評では何回も書いてるけど、やはり只者ではないよ、伊坂幸太郎は。
結構なハイペースで作品を上梓し続けているはずなのに、駄作は数える程しかないというのは才能ということなんだろう。
こういう作品なら誰でも(作家ならば)書けそうなんだけど、誰も書けないということが作者の力量を証明している。
作者が生み出した数々のキャラクターを、コンダクターのように作品世界の中で生き生きと活躍させる想像力と筆力。
やはり、今回も伊坂には脱帽(?)という感じだな。

No.2 5点 まさむね
(2016/04/26 22:52登録)
 「陽気なギャング」シリーズの三作品目。前作から9年の年月を経ているそうです。
 エンタメ小説として標準以上には楽しめたと言えるのかな。一応、密室的な謎も無くはないのですが、まぁ、これは遊び心の一環といったところでしょうか。(「密室」とか書いちゃいましたが、決してココだけを期待してはいけませんよ。念のため。)
 一方で、前二作を読まれている方にとっては(現実には、そういう方がこの本を手にする可能性が高いわけですが…)、想定の範囲内というか、水戸黄門風の予定調和感を抱くものと思われます。敵に「仕返し」するのであれば、もっと直接的で簡易な方法もあるだろうに…という、それを言っちゃあお終いだと認識しつつの率直な感想も、正直ございました。
 総合的に、この点数で。

No.1 5点 haruka
(2015/11/28 16:12登録)
良い意味でのマンネリ感。

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