皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
viviさん |
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平均点: 6.50点 | 書評数: 327件 |
No.15 | 3点 | 殺人鬼- 綾辻行人 | 2008/09/08 18:52 |
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こういう系は嫌いなのですが、怖いもの見たさで読んでしまいました。
でも、何でだろう? 別に怖くなかったし、さほど気持ち悪くもなかった。 我孫子氏の『殺戮にいたる・・・』の方が10倍気持ち悪かったです。 これは単に、質感の問題かもしれません(^^; まあ、1人で出かけたら、殺られるんだろうな~と思い、 思ったとおり殺されちゃった、みたいなパターンで、 恐怖感には欠けますし。 思うに、綾辻スプラッターは記号的なのだろう、と。 だからやっぱり、彼には「本格」を書いてもらいたいな~。 |
No.14 | 6点 | びっくり館の殺人- 綾辻行人 | 2007/08/04 00:19 |
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ジュブナイルと言っても、なかなか侮れない作品でした。
単に書かれている事件のトリック等は子供向けかもしれないけど、 大人なら、館愛読者なら、更に色々と深読みできる行間が満載。 流石に、一流のミステリ作家ですね。 |
No.13 | 8点 | 暗黒館の殺人- 綾辻行人 | 2007/06/05 02:00 |
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ミステリとして単品で評価するとこのくらいなんですけど。
しかし「館」シリーズの一環として考えると、これは大きな作品です。 「ダリアの祝福」を受けた「彼」が青屋敷で「自殺」したから、作品たる「館」たちの悲劇が始まったんですよ。 死ねないから・・・惑ってるんです。 そう考えると、ドキドキしませんか? |
No.12 | 7点 | 鳴風荘事件- 綾辻行人 | 2007/06/05 01:53 |
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綾辻氏がA氏のような作品を目指して書いたという作品。
そのせいか、非常にロジカルな展開になっています。 キャラ設定が「館」とは違いすぎるので賛否両論ですけど、 たまにはこういう物語を書くのも精神衛生上いいのかも、なんて思ったり。 |
No.11 | 8点 | フリークス- 綾辻行人 | 2007/06/05 01:47 |
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おどろおどろしい雰囲気の作品集です。
ホラー系は苦手だけど、許容範囲かな。 伏線も丁寧すぎるほどで、犯人は分かり気味でしたけど。 表題作『フリークス』は寓話だと思います。 深読みをしていくと、作者と読者と、読者としての作者と本格と。 色んな葛藤の仕組みが見えてくるから面白かったです。 |
No.10 | 7点 | どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 | 2007/06/05 01:39 |
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非常に個人的な作品集だと思いました。
犯人当てなんですけど、個々の作品に綾辻氏の皮肉が込められていて。 「本格」という名前、それに対する葛藤。 綾辻氏は「意外な結末」をこそ取ったように思います。 「意外な結末」のためなら、「本格」をも逸脱しようという宣言かな。 |
No.9 | 6点 | 黒猫館の殺人- 綾辻行人 | 2007/06/05 01:32 |
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実はプロローグと手記その1を読んだ段階で、どんなトリックを仕掛けようとしているのか分かってしまいました(^^;
でも、それでこの作品の価値が決まるわけではないかな。 綾辻ファンとしては、作中に紹介される建築家ジュリアン・ニコロディの記述が興味深かったです。 実用的合理主義を嫌悪する建築家。 その主張は綾辻氏の創作に対する意思表明かもしれませんね。 |
No.8 | 9点 | 時計館の殺人- 綾辻行人 | 2007/06/05 01:26 |
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これは「館」ならではのトリックですよね。
うん。普通なら成立しないような話も「館」なら有り得る・・・ そう思わせてしまう館の世界観の勝利とも言えます。 犯人やトリックは途中で分かってしまったのですが、 そのことがこの作品の価値を低めるとは思いません。 怒涛の展開力。筆技が冴えてます! |
No.7 | 7点 | 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 | 2007/06/05 01:21 |
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厳密に論理的な作品ではありません。
非常に幻想的な作品世界が完成されていて、不思議な世界を体験することができます。 叙述も細やかで、醸し出す雰囲気が「館」チックです。 「霧」の恐ろしさ・・・映像化して欲しいかも。 |
No.6 | 6点 | 殺人方程式- 綾辻行人 | 2007/06/03 02:49 |
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「館」でないものを書くと、こんなにも爽やかになる綾辻氏。
たまにはこういうのも書かないと、中村青司に取り付かれます(^^; トリックは・・・今思えば、まるで島田荘司作品みたい(笑) いかにもなキャラものですけど、シリーズは続くんでしょうか? |
No.5 | 5点 | 人形館の殺人- 綾辻行人 | 2007/06/03 02:44 |
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この奥に広がる世界は、また館とは違うものなんだろうなと。
綾辻氏は「意外な結末」への執念から、 「館シリーズ」をもネタにしてしまったのかと、悲しかった記憶が。 「館」あっての作品ですが、「館シリーズ」として考えなければ面白い試みでした。 |
No.4 | 5点 | 緋色の囁き- 綾辻行人 | 2007/06/03 02:41 |
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「館」を念頭に置いて読んだので、ちょっとがっかりしました。
意外なオチには十分驚いたけど、本格ではないですね。 私には、あんまり好きなタイプの物語ではなかったです。 |
No.3 | 7点 | 迷路館の殺人- 綾辻行人 | 2007/06/03 02:39 |
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作中作の犯人については比較的早い段階で分かっていたけど、
まさかそういうオチとは・・・とびっくりした作品。 こんな建物、住みにくいだろうと思うんですけど、 館シリーズの館の主たちは皆「中村青司」に取り付かれたような人たちだから、 その世界観を楽しみたいと思います。 |
No.2 | 8点 | 水車館の殺人- 綾辻行人 | 2007/06/03 02:36 |
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2作目であり、館の設定にまだ免疫がないので、
あの独特の世界観を十分楽しめなかった記憶があります。 再読すると濃いな~と感心しますけど。 しかし、現代日本にあんな館を存在させる強引さに脱帽でした。 |
No.1 | 9点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2007/06/03 02:32 |
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しばらくぶりに読んでみたミステリがこれでした。
意外な犯人にすっかり騙されましたが、快感でした(笑) ややロマンチックに流れすぎる展開、文章の流れの悪さ等はデビュー作ならでは。 中村青司にまつわる「館」の世界の始まりとしては、文句ないです。 |