皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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くりからもんもんさん |
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平均点: 6.33点 | 書評数: 57件 |
No.4 | 6点 | 蒲生邸事件- 宮部みゆき | 2007/10/02 22:02 |
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分類的にはミステリではなくSFと思う。空想の時間旅行と現実の二・二六事件を絡めた壮大なSFミステリ。相変わらず超能力に頼ってはいるが、やはり内容は超一流です。
主人公の身勝手さやその変化も計算の内なのでしょう。 さすがに最後はしんみりとしてしまいました。 |
No.3 | 9点 | 理由- 宮部みゆき | 2007/10/02 20:02 |
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ミステリ?どちらかと言うと文学ですね。しかし現実に起こりうる事象も具体的に絡めて、現実と虚構のバランスが絶妙です。
若干冗長な感もありますが、まず立ち読みでも良いですから最初の章だけ読んでみてください。そこでやめることができる人がいたら、お目にかかりたい。 |
No.2 | 9点 | 模倣犯- 宮部みゆき | 2005/06/17 13:40 |
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登場人物の感情が 悲しい ではなく 痛い くらいに押し寄せてくる文章です。正直読み始めなければよかったと思う時期もありましたが、最後には読んで本当によかったと思いました。そば屋の家族、豆腐屋の家族のことを考えると今でも胸が痛いです。他の人が言っているほどには冗長とは感じませんでした。文庫になったらまた読みたいです。 |
No.1 | 7点 | クロスファイア- 宮部みゆき | 2005/06/17 13:37 |
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超能力なんか出てきたらミステリは成り立たないだろ。
当たり前ですよね、密室もアリバイも警察も関係なくなります。って思ってたんですが、宮部氏にかかるとこんな作品になっちゃうのですね。本作品はその矛盾を合理的に現実的によくまとめたと思います。さすがの著者の力量でしょう。超能力だけで敬遠している方は読むことをお勧めします。最後が悲しすぎるのですが、それも感情移入の賜なのでしょうね。 先に鳩笛草を読むことをお奨めします。 |