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alcheraさん
平均点: 6.40点 書評数: 15件

プロフィール高評価と近い人 | 書評 | おすすめ

No.15 7点 蒲生邸事件- 宮部みゆき 2003/11/09 20:49
うーんうーん、難しいところですなあ……。

全体を一つの評価でいうなら5点くらいかなあ。ここまで長くする意味はあんまりないように思う。ちょっと冗漫な感じ。
あと、あんまり登場人物が魅力的じゃないんですよね。この人の書くものはけっこうそういう傾向があるような気がするんですけど。
主人公の言動からして、1994年の浪人生っていうのには微妙な違和感を持ちました。あれだけ冒頭のページを割いて彼の状況を語ってるわりに、その人物造型からは少々離れているような?

個々のシーンは良かったです。あの時代の雰囲気とか。
またすごく細かいディティールをつなげて、ちゃんと話を作っていることには脱帽です。びみょーにやりすぎ感がないわけではないけれど、ぎりぎりで範囲内。頭のいい人なんでしょうなあ。

ミステリとしても、SFとしても、これは範疇から外れますね。わたしはミステリだと思っていたので、特に前半のテンポの遅さがちょっと。でも読ませる腕力はあったので、「しゃーない、腰落ち着けて読んだるか〜」という感じにはなったのですが。

うーん、全体的に5点なのですが、更に2点追加は……やっぱり「後味の良さ」ですね〜。
わかっているんですけど、泣かされてしまう。宮部みゆきは「上手い」とわかっている作家さんなだけに、「術中にはめられた!」と思ってしまい、評価は更に下がりますが、それでもプラス2点せずにはいられませんでした。
うーん、けっこう厳しく見てこの点数ですからねえ……

No.14 4点 リセット- 北村薫 2003/03/01 20:11
読み終わって「うーん、これではなあ」と思いました。ちょっと採れません。北村薫ならではというところが感じられない。
戦中の話は取材したものを丹念に書き込みすぎて鼻につく。父が子供に語るという形式もうざったい。そして繰り返す生まれ変わりも、ハッピーエンドが好きなわたしでさえどうかと思う。

これが初北村作品だったという方も少数ながらいらっしゃるかもしれません。できればぜひ別の作品を読んでください。

No.13 9点 スキップ- 北村薫 2003/02/23 02:17
全体的な話の流れとか、整合性とかを考えると疑問も多々感じる。いくらなんでも高校2年生でこの行動はできないでしょう、と思う。

でも彼のお話は連ねていくひとつひとつが美しく。「これはわたしが感じたことだ」と思える部分も随所に見られ。……結局、読み終わると切なくなってしまう。全部じゃありませんけどね。これはそう。言葉にするのは難しいけど、わたしにとっては心に入った小説でした。

No.12 7点 ターン- 北村薫 2003/02/18 22:16
やはり皆さん同じですね。前半3分の1はとても読みにくかったです。その後はずっと良い話が続く。「ああ、やっぱり北村薫だなあ」と思いながら読んでいました。彼は考えることが変わっていますねー。まず生ゴミの問題を考えるとは。

でもラストが嫌いでした。あの男が出てきた時点でもういや。「いかにも」な人物だったから。しかもそんないかにもな人物が、ああいう(悠長な)行動をとるとはわたしには思えません。
何も事件がないままハッピーエンドになってくれればわたしも好きになれたのに。

No.11 9点 秋の花- 北村薫 2002/06/25 20:32
前に書いてある方がいいたいこともわかるつもりですが、これを「救いのない話」と呼んでしまうのは違和感があります。
「誰も悪くないのに起こってしまう悲しい物語」ではありましょうが、それだけではなく。「我輩は猫である」が猫の生活だけを書いている話ではないように。
人生の残酷さという言葉は使い古されてはいますが、そういうものは確かに存在している。それは認識しなければならないこと。でもそれだけが全てだと思ってはいけないということ。そういう話だと思います。

話としては、フロベールを読んでない私には読みにくいところがあったり、円紫さんのバランスがちょっと悪いかなと思ったりもしますが、ここまでうつくしく繊細にものごとを描けることは、なんて素晴らしい。
「泣くために読む」という作品群とは全く違った意味で泣けて仕方ありません。北村氏の作品はプリズムのようなもので(という比喩も手垢がついていますが)人によって響く場面が違うのでしょう。それは作品の持つ厚み。やっぱり感覚の優れた書き手だと思います。
(ミステリというカテゴリーが辛い・・・)

No.10 10点 空飛ぶ馬- 北村薫 2002/05/13 23:54
久々に読み返してみて、心から「やっぱりいいなあ・・・」と思いました。文章が美しい。やはり本をたくさん読んでいる人は違う。このシリーズ読むとなんでもないところで泣いちゃうんですよねー、琴線に触れるんでしょう。
でもミステリとして読んで認められないと言う人はいるだろうな、と思います。あえてミステリと分類する販売方法がちょっともったいないです。

No.9 3点 QED 百人一首の呪- 高田崇史 2001/11/25 21:48
面白くないこともないのですが、こういった歴史検証物にありがちな煩雑な部分が多すぎて、読むのは辛かったです。創作部分なしの方がすっきり書けたのでは?

No.8 5点 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 2001/10/16 14:25
思いついたことをなんでもかんでもオプションでつけていくもんだから、ごてごてしてくる。
トリックを愛していらっしゃることは良くわかります。
作中で語られる薀蓄は、何かの丸写しのように感じました。
思想の故の殺人というのは=必然性がないということなので、
殺人の動機としては無理があると思います。

No.7 7点 幽霊刑事- 有栖川有栖 2001/10/16 14:03
やはり有栖川氏はキャラクターですね。2時間ドラマでやったら面白そう。
お話としてはかなり楽しめました。でもこれで本格志向とは広言出来ないと思います。
ラストは甘すぎて、ちょっと不可。

No.6 9点 冬のオペラ- 北村薫 2001/10/16 13:46
美しい。初北村作品がこれだったのは幸いでした。
覆面作家だったら・・・(いや、好きですけどね、覆面作家も)
この作品(円紫シリーズもそうですが)に漂う、透明な感触はなんなのでしょう。

No.5 8点 すべてがFになる- 森博嗣 2001/10/16 11:20
この作品はひとえに設定が命。トリックはぎりぎりのライン。この設定以外なら不可でしょう。
常識的には心の動きがあまりにも恣意的。≠真賀田博士。
初の森作品だったので、こういう話を書く森氏に痛ましさを感じたのですが・・・
無用なことでした。

No.4 5点 夢・出逢い・魔性- 森博嗣 2001/10/16 11:05
いつもながらタイトルが秀逸。設定が作品レベルに合ってます。
このくらいを狙った方がいいのではないかと思いました。

No.3 2点 封印再度- 森博嗣 2001/10/16 10:58
理系ミステリってのは経験知と言う存在をまるっきり無視することだったんですね。
「純粋なパズルとして」という逃げ口上が使えないほどひどい。
命をいたずらに使う西之園萌絵さんは、私が犀川先生ならたとえどんなに惚れててもその場で絶交です。

No.2 2点 笑わない数学者- 森博嗣 2001/10/16 10:51
いいのかしら、これで・・・・題名と装丁はどれも名作なんですけどねえ・・・・。
「まさかと思うけど、トリックってこれ?」まるで狐につままれたような気分。

No.1 9点 月光ゲーム- 有栖川有栖 2001/10/16 10:11
有栖川作品の魅力は?キャラクター?ケレン味のなさ?誠実さだと思います。
若書きだけにアラは目に付きますが、その萌芽は見られる。
加えて「ミステリは小説である」という大前提が
どこかにいってしまっている昨今、青春小説としての良さも
持ち合わせているという点でも評価したいです。
基本6点に努力賞1点、マーダ−ゲームに1点、作家の思い入れに1点、
天変地異で生き残ってしまう登場人物に敬意を表してマイナス1点、
9点です。

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有栖川有栖(2)