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たかだいさん
平均点: 5.19点 書評数: 81件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.3 6点 007 白紙委任状- ジェフリー・ディーヴァー 2024/12/16 20:39
「イアン・フレミング」が生み出した国際的な諜報部員"ジェームズ・ボンド"の活躍を描いたスパイ小説シリーズ「007」を、アメリカのミステリー小説第一人者「ジェフリー・ディーヴァー」が書くという一種のコラボ企画による作品
数千人規模の死傷者を見込んだ大規模テロを画策する謎の男〈アイリッシュマン〉。攻撃予定日とされる金曜日が迫る中、ボンドは〈アイリッシュマン〉の企みを止める事が出来るのか
ジェフリー・ディーヴァー自身、こういったクライム小説やサスペンス小説を多く手掛けている為か、この手のスパイ小説とも相性が良かったように思える
007の小説は本家はあまり読む機会に恵まれず、その意思を継いだ作家の作品の方が読む機会はあったのだが、「ジョン・ガードナー」が描いた007より緊迫感があり、「レイモンド・ベンスン」の映画に寄せたアクション要素多めの007とも一線を画す
個人的には今まで読んだどの007より007していた気がする

No.2 5点 石の猿- ジェフリー・ディーヴァー 2024/12/15 07:14
今回の敵は、難破した船から逃げ出した密入国者達を追跡して殺し回る姿の見えない殺し屋「ゴースト」
非常に残忍かつ凶悪な敵を、ライム達が懸命に追う
ジェフリー・ディーヴァーや、その著作「リンカーン・ライム」シリーズは好きですが、まだ数冊程度しか読めていない者が受けた感想としては、本作はちょっと毛色が違ったかなという事
決して悪い意味ではなく、常に証拠至上主義で感情論を排するイメージがある頑なな偏屈者ライムが、「ゴースト」を追う上で次第に態度を軟化させていくのが珍しいように思えた
そうなったきっかけを作ったキャラクターの存在も大きく、ゲストキャラとして存分に活躍してくれていたように思う
ただ、読み終えてみると面白かったのは間違いないのだが、シリーズとしてはやや小ぢんまりしていた気がしないでもない

No.1 8点 ソウル・コレクター- ジェフリー・ディーヴァー 2024/11/09 05:04
毎回魅力的な敵(犯罪者)が出現し、科学捜査のスペシャリスト「リンカーン・ライム」率いる捜査チームと激しい火花を散らすシリーズの8作目
今回の敵は、気ままに己の欲望を満たし、その罪を他人に着せる「見えざる悪意」。ライムの従兄弟がその毒牙に掛かった事をきっかけに、ようやくその朧げな存在が確認される
情報化社会となった現在だからこそ、情報一つでなんとでも出来てしまうという点にリアリティがあって恐く感じられた作品。もし作中のようにありとあらゆる情報を集約するシステムが存在するなら、もしそれを個人が自由に出来たなら、相手の行動を高精度で予測する事も、データを書き換えて一般人を犯罪者に仕立てる事も容易だろう。現代ならではの恐ろしさを秘めた大作だったように思います

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たかだいさん
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採点傾向
平均点: 5.19点   採点数: 81件
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