皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
たかだいさん |
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平均点: 5.11点 | 書評数: 159件 |
No.5 | 4点 | 仮面劇- 折原一 | 2025/02/10 20:02 |
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完璧な計画に基づいて実行された保険金殺人に端を発し、その後、謎の脅迫者との対決を経て、とある人物による自宅監禁へと結び付いていく…そんな話だった筈
本作は三部構成になっており、そのうち二部までは面白かった記憶があります。個人的には脅迫者との対決までがピークで、それ以降の展開は取ってつけたように感じられたのが理由です 著者の持ち味(叙述トリック)も活きていたと思うし、無駄に複雑過ぎない分、分かりやすい話ではあったと思います それだけに三部の展開(話の〆)がイマイチだったのは残念です |
No.4 | 3点 | 死仮面- 折原一 | 2025/02/10 19:43 |
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なにが現実で、なにが虚構か…次第にあやふやになって驚愕の真実へ⁉︎
そういった狙いの作品なのは理解してますが、それを踏まえてもこの小説に面白味を見出す事が出来ませんでした クライマックス辺りはサスペンスとして少し興が乗ってきた部分はありましたが、全体的には肉付きのない骨格標本とでも言いますか、なんか単調で退屈に感じてしまいました |
No.3 | 5点 | 螺旋館の殺人- 折原一 | 2025/02/10 15:40 |
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私は「螺旋館の奇想」と改題された文庫本を読んだので気にならなかったものの、原題のまま本作を読むと本筋と違った意味で騙された、もしくは肩透かしと思うのも分かる気はします
山奥に隠居する大御所が十年ぶりに本格ミステリを執筆する所から話は始まり、ファンだという女性の来訪を受けながら完成した原稿が紛失。後にとある盗作疑惑が持ち上がる あらすじは中々に面白く、比較的読みやすい文章でスラスラ読める魅力はあります 本作に関しては著者お得意の叙述も二重に張られていて、そこまで複雑じゃない分、分かりやすかった(親しみやすかった)気がしました |
No.2 | 2点 | 潜伏者- 折原一 | 2025/02/10 15:04 |
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正直言って読み終わって得た感想が、「コレ何が面白いん?」というある種の戸惑いでした
叙述トリックの名手と知られる作家・折原一は、面白いと詰まらないがかなり極端なピーキーな作家というのが個人的な主観なのですが、本作は後者でした… 「○○者」という一種のシリーズで、中でもタイトルに惹かれて読み進めましたが、複雑な割に叙述に嵌ったというカタルシスもあまり無く、淡々とした印象 思ってた話とちょっと違ったなという感じで、退屈に感じてしまいました |
No.1 | 5点 | 鬼面村の殺人- 折原一 | 2024/11/10 06:16 |
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合掌造りの家が消失するという大掛かりなトリックが目玉の作品
本格推理物かと思いきや、内容はコメディ寄りでキャラクター同士のやりとりを楽しむ存外軽めな印象を受けた 個人的には著者お得意の叙述トリック物じゃない分、読み易いという利点を感じつつ、一方でどうせ氏の作品を読むならがっつり叙述トリックが仕掛けられている作品の方がらしくていいなという相反する感想を抱いたり… とは言え、家屋消失という大仕掛けを含む謎や、軽妙なキャラ設定など、気軽に楽しめる軽めなミステリー小説としては十分楽しめる1冊ではありました |