皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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ROM大臣さん |
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平均点: 6.07点 | 書評数: 135件 |
No.55 | 6点 | 死の拙文- ジル・チャーチル | 2022/02/21 14:25 |
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いつも何かしら事件に巻き込まれ、持ち前の好奇心の強さから探偵役を買って出ることになる、未亡人にして主婦のジェーン・ジェフリイ。
身の回りで起こった殺人事件を主婦らしい日常生活に対する観察力と井戸端会議的な噂話を通じて解決していくというパターンも定着。プロット的にも及第点はつけられるだろう。文章も会話中心でテンポがよく、特にジェーンと隣人のジェフリイとのやり取りなど作者のウィットとユーモアのセンスが冴え渡り実に楽しい。 一定の軽さと品位とユーモアを保ちながら、大いなるマンネリズムへ道を究めてほしい。 |
No.54 | 5点 | 闇に問いかける男- トマス・H・クック | 2022/01/20 16:10 |
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幼女殺しの容疑者を勾留期限が切れるので、それまでに動かぬ証拠を突きつけたいというタイムリミット・サスペンスの体をとっている。
メインは謎の容疑者を巡るストーリーだが、それにいろいろな人の人生が絡んでくる。刑事たち自身の過去や、ゴミ集めの人の鬱屈とか。モジュラー型警察小説みたいな面もある。さまざまな人生の一夜が同時並行的に進行していって、最後には刑事たちの物語に一応の片がついたあと、エピローグ的なところで、いかにも作者らしい感動的なラストが。ただ事件の真犯人に直結する手掛かりが、出来すぎか。 |
No.53 | 7点 | 興奮- ディック・フランシス | 2022/01/20 15:57 |
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イギリス障害競馬場で奇妙な事件が起きていた。人気のない馬が意外な走りで優勝する事態が頻発していたのだ。不正が疑われたが、検査しても薬物の痕跡は何ひとつ浮ばない。いったいどんな手口なのか。
理不尽な悪意、身を切るような屈辱、仲間からの侮蔑。主人公は孤立無援の状況に追い込まれる。だが目的達成のためには耐えなければならない。彼は前に進み続ける。 圧倒的な苦難にさらされる裸の魂。伝統的冒険小説からすべての装飾を殺ぎ落とした後に残る対立構造。これが生み出す強烈なサスペンスとカタルシスは、ほかではなかなか味わえないのではないか。 |
No.52 | 9点 | 山猫の夏- 船戸与一 | 2022/01/20 15:44 |
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ブラジル東北部の憎しみの町エクルウを舞台に、山猫と呼ばれる日本人が、対立するビーステルフェルト家とアンドラーデ家の確執をかきまわすこの壮大な物語は作者の集大成といっていいだろう。対立する両家の長女と長男が駆け落ちし、その捜索を依頼されたのが山猫とサーハン・バブーフで、つまりこの作品は「ロミオとジュリエット」であり、日本人青年の成長物語である。
この小説が開放感と躍動感に満ちているのは、男たちが退屈な日常からはみ出し、自由に呼吸しているからで、力強さに溢れているのは、はみ出したことをだれもが自らの意思で選び取っているからである。そこにはダンディズムという言葉でこぼれ落ちてしまう根源的な汗の匂いと、決してふらつかない強固の意思の響きがある。 作者の凄さは、国境を越えたそういうはぐれた男たちの肖像を、気張らずに淡々と描いているところだろう。 |
No.51 | 8点 | リオノーラの肖像- ロバート・ゴダード | 2022/01/20 15:26 |
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プロットは簡単に要約できるものではないほど錯綜している。語り口も過去の探索物語を一人称で語るという制約から、リオノーラの回想の中に別人物の回想が織り込まれ、さらにまたその中に...という形で重層構造になっている。
この小説を支える中心は「嘘」である。それも真に人間的と呼べる嘘なのだ。そこには友情や親子愛といったさまざまな形の愛のために、どうしても嘘をつかねばならなかった人間がいる。エンディングは感動的でもある。 |
No.50 | 6点 | 警官の証言- ルーパート・ペニー | 2022/01/20 15:15 |
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一九三八年一月、パードンは友人の少佐の新しい屋敷で宝探しを手伝うため、しばらく滞在することになった。少佐が競り落とした古書に財宝のありかを示す暗号が書かれていて、そのために屋敷も購入したらしい。すぐに宝の一部と思われるルビーが見つかるが盗難にあい、さらに執事が何者かに殴られ負傷する事件が起きる。友人のパードンから事件解決の応援を頼まれたビール警部が屋敷を訪れたその時、少佐が死亡しているのが見つかった。
第一部では事件前までの人物や相互関係を服装なども手に取るようにわかるほど事細かに描写し、第二部では物的証拠や証言から犯行を実証していく。二人の語り手の観察眼が全く異なり、それが重大な伏線になる様相が面白い。 |
No.49 | 6点 | わたしを離さないで- カズオ・イシグロ | 2021/12/06 15:50 |
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主人公はキャシー・Hと紹介される三十過ぎの女性。彼女は、ヘールシャルムという田舎の寄宿舎で、同じ時間を共有した仲間たちとの過去を回想する。寄宿舎は世間と隔絶されていたものの、親友のルースや男友達のトミーなどと過ごした日々は、懐かしい想い出に溢れていた。
彼らは、なぜそんな場所にいたのか。それがこの小説のひとつの大きな謎である。その謎が明らかにされていく過程が、大きな魅力だろうが、決してロジカルな推理があるわけではなく、淡々と語られていくキャシー・Hの一人称があるだけである。 静謐ではあるが謎をはらんだ展開の中、巧妙な語り口のうちに、種明かしを少しずつ織り込んでいく。そして、次第に物語は異形ともいうべきその恐るべき全体像を現していく。 科学の進歩を視野に入れて、この世に生を享けることの真の意味や、生命の尊さといったものを改めて問う文学作品であることは間違いない。 |
No.48 | 8点 | ビロードの悪魔- ジョン・ディクスン・カー | 2021/12/06 15:36 |
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現代人が過去にタイム・スリップする場合、問題になるのはその当時の人間に、いかにしてなりすますかだが、本書では当時の風習に詳しい学者を主人公にすることでこの問題をクリアしている。
次々と繰り出される謎、美女たちとのラブ・ロマンス、国王打倒の陰謀を企むグリーン・リボン党を敵に廻しての手に汗握る大活劇、そして主人公を襲う絶体絶命の窮地と、絢爛を極める物語に目を奪われるが、幻想的な設定を前提とした真相の意外性と、伏線の張り方の巧みさにも感嘆させられる。歴史伝奇小説と本格ミステリのツボを知り尽くしているカーならではの試みといえる。 |
No.47 | 5点 | ストレンジャーズ- ディーン・クーンツ | 2021/12/06 15:23 |
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ストーリーがどういう方向に進むのか、すぐには予想もつかないクーンツ得意の手法で冒頭から惹きつけられる。新進作家が、美しい女医が、退役軍人が、いたいけな少女が...と全米各地で、ある日突然、理由のわからぬ恐怖に脅かされる事態が続出する。彼らの記憶には欠落した一期間があり、皆が皆、その時何か途方もない恐怖に見舞われたらしいのだ。
多彩で個性的な顔ぶれが、孤立した状況を脱し、互いに連絡を取り合って「事件」の起きた現場へ集結するという胸躍らせる展開といい、それぞれのキャラクターにまつわるサイド・ストーリーの魅力といい、本書の前半は文句なく面白い。 しかしながら、得体の知れぬ恐怖の実態が明らかになってからの後半の展開は、前半で膨らんだ期待が大きかっただけに、少々凡庸な印象は免れない。 |
No.46 | 7点 | 僧正殺人事件- S・S・ヴァン・ダイン | 2021/12/06 15:07 |
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本格ミステリのスタイルで描かれているにもかかわらず、冒頭から大詰めまで悪夢のような不条理さに覆われた異色編である。
童謡殺人の不気味さは言うに及ばず、ほとんどの登場人物が理論物理学や数学やチェスといった抽象的思考に溺れ、自分だけの内面世界に立て籠もっているのも異様である。そして。宇宙的スケールの概念に憑かれた犯人の誇大妄想的な思考径路を、持てる知識のありったけを駆使して追体験しようとする探偵ヴァンスもまた、善悪を超越し、法を勝手に捻じ曲げて憚らない点では、犯人と同じと言えるのではないか。透徹した理由と知性が、その極点において狂気へと転化する恐ろしい逆説を描いており、超自然的な要素は皆無であるにもかかわらず、優れた幻想小説・恐怖小説としての禍々しい存在感を放っている。 |
No.45 | 8点 | 猫たちの聖夜- アキフ・ピリンチ | 2021/12/06 14:53 |
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頼りにならない飼い主グスタフとともに古いアパートに引っ越してきた雄猫のぼく(フランシス)は、無残な猫の死体を発見する。どうやら猫殺しはこれで四件目らしい。コンピューターを自在に操れる長老猫パスカルら、近所の猫たちの手助けを借りて真犯人を突き止めようとしたぼくは、やがてひとりのマッド・サイエンティストの手記を発見する。
この物語は猫の世界で展開され、直接姿を見せる人間はグスタフただひとりである。しかし、ここで描かれる猫の世界は、そのまま人間の縮図でもある。エゴイズム、生命の尊厳への冒涜、狂言、不条理な運命に翻弄されるなど。 そんな暗澹たる世界観で覆われつつ、物語がユーモアを漂わせているのは、利口で生意気、かつ哲学的思索癖を持つ主人公フランシスのキャラクター造形の故である。また、猫の世界だからこそ成立する動機の設定も秀逸で、異世界パズラーとして極めて高度な達成を示した作品といえる。 |
No.44 | 5点 | 黒い薔薇- フィリップ・マーゴリン | 2021/11/16 15:17 |
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ポーランドの女性弁護士ベッツィ・タネンバウムイは虐げられた女性たちの味方だ。法廷で弱い立場の女性を弁護し、数多い勝訴で名声を得ていた。そんなある日、建設会社の社長マーティン・ダライアスが訪問してきた。彼女の年収に見合う額で彼女を法律顧問に迎えたいというのだ。その頃ポーランドでは三人の名士の妻が相次いで姿を消していた。その失踪現場には黒い薔薇と「去れど忘れず」という書き置きが残されていた。
惨殺死体の描写は巧みだが証拠湮滅の方法の記載はなく、重要人物の登場もいささか突飛だ。おとり捜査の手のうちも早すぎる時点で示してしまうので、犯人捜しの楽しみも半減。またフェミニストの女性弁護士ベッツィが自分の主義と依頼された仕事のギャップに悩むところも画一的だ。 |
No.43 | 6点 | 異端の徒弟- エリス・ピーターズ | 2021/11/16 15:04 |
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七年もの歳月かけて聖地巡礼を果たし、主人の亡骸を抱え故郷へ戻ってきた青年。しかも皮肉なことにその帰郷こそが、すべての事件を引き起こすことになる。狂信的なジェルベールと副院長のロバートに、小悪党といった感じのオルドウィンとコナン。それとは対照的なカドフェルと院長のラドルファス、純朴なイレーヴとフォチュナータという構図がぴったりと決まっている。
また殺人事件を中心に、イレーヴとフォチュナータの恋の行方、宗教論議、そして聖地から持ち帰られた箱の謎などを絡めながら描くことにより、シリーズとしての水準を維持し、カドフェルたちが生きた時代の雰囲気を満喫できる作品に仕上がっている。 |
No.42 | 5点 | 重要証人- スティーヴ・マルティニ | 2021/11/16 14:52 |
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主人公は前作「情況証拠」と同じく弁護士のマドリアニであるが、今回は趣向を変えて、検事役を務める羽目になった彼の活躍が描かれている。
筆力は十分で、裁判と並行して新たな事実が次々と明るみに出ていく辺りは読みごたえがある。結末に意外性を持たせることも忘れていないし、元弁護士の作者らしく、検事局内の、あるいは弁護士や判事との駆け引きを批判的な視点で描いていて、そのことが法廷場面を盛り上げ、迫真性を生み出す役目を果たしてもいる。 しかし、それもいささか過剰気味に感じる。しかも生彩を欠く登場人物たちに、猟奇的な殺人、妻との不和に悩む主人公たちといったありきたりな要素が続くので、安心して読めるが刺激に乏しいと感じざるを得ない。 |
No.41 | 5点 | スティンガー- ロバート・R・マキャモン | 2021/11/16 14:41 |
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テキサスの寂れた田舎町に不時着した善玉異星生物が、少女の肉体を借りて、住民たちと共に残忍、非道な追手のエイリアンに立ち向かう物語。
多彩な登場人物たちの人間ドラマを的確に描き分けながら、ひと昔前のおおらかなSF活劇を彷彿とさせるクライマックスまで着々と盛り上げてゆく腕前はかなりのものだし、昔懐かしい映画の名場面を散りばめたパスティーシュという作者の創作意図も見事に成功しているといえる。 もっともそれだけに、もうひとつオリジナリティに乏しい憾みはあるのだが。 |
No.40 | 7点 | 幻の終わり- キース・ピータースン | 2021/11/16 14:30 |
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語り口が上手いと思っている作家の一人。
もちろん、ピータースンが素晴らしいのは文体だけではない。人物の造形の巧みさにも、目を見張るものがある。ことにウェルズの同僚で彼に密かな恋心を抱くランシングの造形は出色。 もうひとつ、充分に練られたプロットの妙も忘れるわけにはいかない。過去と現在が幾重にも交錯し、意外な結末に向けて見事に収斂していく様は、確かな構成力を感じさせる。 |
No.39 | 5点 | 珍獣遊園地- カール・ハイアセン | 2021/10/25 14:51 |
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ノース・キー・ラーゴの遊園地では絶滅寸前の様々な野生動物を保護している。これはすべてにわたってディズニー・ワールドを意識してつくられた施設だったが、ウォルト・ディズニーが絶滅寸前のウスグロの育成計画で大変な宣伝効果を上げたように、動物保護を宣伝に利用しようという魂胆があったのである。
それぞれに目的を持った人々が動き回り、次々と奇妙な出来事が起こる。ユーモラスかつ巧妙なプロットはリズムよく展開し、各人の後日談を並べたエピローグに至るまで弛むことがない。やや長めではあるが、そんなことを忘れさせるだけの面白さを備えたミステリ・コメディである。 |
No.38 | 9点 | 火刑法廷- ジョン・ディクスン・カー | 2021/10/25 14:39 |
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二つの消失事件だけでも不可能興味満点なのに、十七世紀の毒殺魔が転生を繰り返しているのではないかという怪異現象まで絡めて、出口のない恐怖の迷宮へと追い込んでゆく構想は、純粋にホラーとして読んでも怖い。無論そこはカーのこと練りに練った謎解きは、不可能犯罪の巨匠の名に恥じない水準を示している。
意外な犯人が暴かれ、途轍もないショッキングな結末によって幕が下りた後、エピローグにおいて物語は再びホラーへと鮮やかに反転する。二つの結末のいずれもが互いに矛盾することなく成立するよう、細心の注意を払って伏線が張り巡らされている。本格ミステリとしてもオカルト小説としても超一流の傑作。 |
No.37 | 7点 | 渦まく谺- リチャード・マシスン | 2021/10/25 14:28 |
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予知能力、テレパシー、そして幻視と主人公が獲得した能力が多彩すぎる気もするが、むしろ異常な能力を得た彼が陥る孤独、地獄の描写にこそ読みどころがある。自分の能力をだれにも信じてもらえないのではという不安、妻が自分を狂人だと思い込んでいるのではという疑惑、自分がよく知っている人間の死を予知してしまうやるせなさが、読者を地獄めぐりに巻き込んでいく。
黒衣の女の正体をめぐる謎解きにはミステリ的な仕掛けが用意されており、ミステリファン、超常ホラー派、サイコ派のいずれもが楽しめるつくりになっている。 |
No.36 | 8点 | ずっとお城で暮らしてる- シャーリイ・ジャクスン | 2021/10/05 14:50 |
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忌まわしい大量毒殺事件の起こった屋敷に隠れ棲む、生き残りの美人姉妹。好奇と嫌悪をこめて姉妹を白眼視する町の人々。財産目当てに屋敷に乗り込む青年。大好きな姉を迫害の手から守ろうと孤軍奮闘する主人公メリキャット。
本書はいわば、ひとつの屋敷とその住人が「魔のもの」と化してゆく過程を克明に綴った稀有なる物語であるのだが、陰惨な設定とは裏腹に、その語り口は不思議なほど晴朗で、それゆえにまた、背後にわだかまる狂気の底深さを実感させもする。 |