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皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

◇・・さん
平均点: 6.03点 書評数: 181件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.5 9点 三つの棺- ジョン・ディクスン・カー 2022/09/10 06:15
本書の魅力は、密室トリックの解明にあるというより、読者を錯覚させるカーの手腕の巧みさにあるといえる。それはまさに芸術と呼ぶにふさわしい情報提示の巧みさであり、また棺やトランシルヴァニアというガジェットの使い方の巧みさである。

No.4 7点 妖魔の森の家- ジョン・ディクスン・カー 2020/06/27 18:15
名探偵のコミカルな登場、興味を掻き立てられる謎、巧妙なミスディレクション、そして戦慄的な最期の一文。不可能犯罪の巨匠の真髄が味わえる一編。

No.3 6点 帽子収集狂事件- ジョン・ディクスン・カー 2020/03/29 17:21
帽子を盗みまわる愉快犯。ポーの未発表原稿盗難事件。ロンドン塔で発見された他殺死体。果たして三つの事件は関係があるのか。しかしある理由で読者が、事件の全貌を突き止めるのは難しい。
江戸川乱歩は本作を「陰惨とユーモアの異様なカクテル」「密室以上の不可能トリック」と評している。
ただ、ユーモアほど、実は難しいものはない。カーのユーモアと波長が合う人には面白いが、そうでない人には馬鹿馬鹿しい話と感じるかもしれない。

No.2 8点 火刑法廷- ジョン・ディクスン・カー 2020/03/14 12:36
怪奇趣味とトリックの、非常に怪奇な現象。科学的な解明がなされようとするのだが、それを妨げる異様な雰囲気が全編を漂う。                 あんな場所で死体が・・・みたいな不思議な現象が、こういう事だったんだよと合理的に説明されて、だから死体があの時・・・という、かえって不気味さが立ち上がってくる。
トリックが一番不気味な姿を見せる点は最高レベル。

No.1 7点 曲った蝶番- ジョン・ディクスン・カー 2020/03/14 12:31
トリックが明らかになった時に浮かび上がって広がっていく不気味な感覚が見事に成功している。動機のひねりも、そこまでやるかみたいな感覚。題名も絶品。

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◇・・さん
ひとこと
若い頃に海外の有名古典は、ほとんど読んだ。今現在は、斜め読みというかたちで、再読している。
歴史的価値は、多少考慮しながら採点したいと思いいます。
好きな作家
クリスティー
採点傾向
平均点: 6.03点   採点数: 181件
採点の多い作家(TOP10)
エラリイ・クイーン(7)
アガサ・クリスティー(7)
ジョン・ディクスン・カー(5)
スティーヴン・キング(4)
ルース・レンデル(3)
G・K・チェスタトン(2)
デニス・ルヘイン(2)
パトリシア・ハイスミス(2)
ピーター・スワンソン(2)
辻真先(2)