皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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ねここねこ男爵さん |
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| 平均点: 6.44点 | 書評数: 138件 |
| No.2 | 6点 | 図書館の殺人- 青崎有吾 | 2017/09/30 23:25 |
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| 館シリーズ3作品の中では一番のおすすめです。
登場人物のキャラ設定も落ち着き読みやすいです。 ただ気になるところもあって、(①にネタバレを含みます) ①論理で犯人を特定するゥーンだ!!が強すぎて、犯人の行動が証拠を置きにいっているようにしか見えず不自然。 カッター周辺が特に。探偵がかなり細かいことを根拠にしているのでそれに習うと、 『それが現場に落ちるのを極力避けるために、とのことだがトイレまで移動する間はどうする?2階のトイレにしてもそれなりに移動しなくてはならない。どうにかして現場をトイレに隣接させたほうがよかったんでは』 『行動の言い訳として他に心理的理由があるかもと言っているが、探偵の推理どおりなら恐ろしく冷静にロジカルに行動する犯人であり、これは読者へのエクスキューズでしょう』 『ハサミなら最小限の切断が可能だろうが、カッターで紐状のものの先端だけ切るのはとても難しい。切断したい部位の両端を押さえなければならず、そうするとかなりの長さを切断する羽目になる。目撃されたら相当印象に残るし、後日長さを揃えるにしても店に行くわけにもいかない。さらに確実に現場に細かく舞うのでかえって証拠品を増やすことにしかならないのでは?』 2階のトイレまで落ちない事を前提にするなら、張り紙のテープの粘着力が残っている部分を破って抜け落ちそうな部分に貼り落ちないようにすることも可能では、とか色々あります。 おそらくクイーンの超有名作の『トラブル回避の些細な痕跡から特定』をやりたかったんでしょうが、それにオリジナリティを加えたろ!としてひねりすぎた結果かなり行動も推理も不自然で苦しい。 ②他の方も指摘済みの通り、①を優先したため動機が?? 個人的にミステリの動機はどうでもよい派(過去の復讐とか実は親子とかあとづけされてもなぁ)なのだが、ロジックと意外性を優先したため本作の場合とってつけた感が。 ③ラストで一対一を書きたいのは分かるが、今作は特に無理やりじゃないか? この辺気にならない向きは7〜8点の作品だと思います。面白かった。 |
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| No.1 | 7点 | 体育館の殺人- 青崎有吾 | 2017/09/21 12:37 |
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| 推理部分はかなり良くできています。
全体のテンポもよくサクサク読めます。 続編だとかなり鼻につくテンプレラノベ臭も、今作は気になりませんでした。 ただ、他の方も書かれているとおり放送室のロジックに穴があります。 それから、物証が『そのものずばり犯行の痕跡』なのか『犯人のミス』なのか『犯人の仕掛けた罠』なのかの判断基準がご都合主義的なのがほんのちょっと気になりました。 この作品に限らないやむを得ない部分だとは思うのですが、少し気を使って欲しかったかも。 全体的にはおすすめです。面白かった。 |
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