皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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ALFAさん |
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| 平均点: 6.63点 | 書評数: 264件 |
| No.7 | 4点 | 熱海伊豆山殺人事件- 島田一男 | 2026/08/03 08:42 |
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| 熱海を舞台に記者、熱海署、新宿署のメンバーが入り乱れての軽ハードボイルドミステリー。
島田一流の掛け合いは楽しいし、景気よく連続殺人が起きるが、動機はお座なりでミステリーとしての満足感は薄い。 |
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| No.6 | 5点 | その灯を消すな- 島田一男 | 2026/08/03 06:41 |
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| 因習に満ちた平家村、個性豊かな三姉妹。
ちょいワル系の南郷弁護士と地元の石橋刑事との掛け合いが楽しい。 動機を因習に依ったことで犯人像が拡散してしまったのがミステリーとしての弱さか。 |
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| No.5 | 7点 | 上を見るな- 島田一男 | 2026/07/31 08:34 |
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| 田舎の旧家、莫大な資産、復員してきた相続人たち・・・
いずれも横溝正史の代表作と被るが持ち味はまるで違う。片やホラー風味のエンタメ大作、一方こちらは軽快なハードボイルドタッチ。テンポのいい展開に軽妙な会話。 プロットは複雑なわりにラフだが十分に楽しめる。 以下微妙なネタバレ アリバイトリックに使われる交通手段は某有名作と同じだが、ここではヒト捻り工夫があってとても有効。一方かの有名作では何の工夫もなく作品の瑕疵になっている。 島田一男が某作品を参考に修正を加えたのかと思いきや、こちらの方が発表は2年早かった。 昭和の大物ライバル同士、ここは島田の勝ち。 プロットのラフさを達者な文体が補って楽しいから少しオマケ。 |
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| No.4 | 7点 | 去来氏曰く- 島田一男 | 2026/07/27 07:35 |
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| 昭和の夏のミステリーを令和の猛暑日に読む。
開け放した窓から暑い風が吹き込む法廷、じわじわと汗の吹き出る弁護士事務所。冷房完備はデパートか銀座の喫茶店くらい・・・ 昭和の夏といえば爽やかな朝のラジオ体操やスイカ割りというのは「三丁目の夕日」的ファンタジーだった。 島田らしい絶妙の情景描写と軽ハードボイルド調の会話が楽しい。 密室殺人を含む三つの事件を丁寧に組み合わせた本格ミステリーだが、その複雑な構成が無理筋とも感じられる。なにより黒幕のキャラがベタすぎ。 随所に見られるセクハラ、パワハラワードは令和コードではアウトだろうがまあご愛敬か。 「昭和ミステリー」として楽しめるのがいい。 |
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| No.3 | 6点 | 自殺の部屋- 島田一男 | 2024/11/08 16:31 |
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| 7編からなる短編集。
表題作を初めとして、ロジックは精緻だしテンポもいい。しかしイマイチものたりないのはなぜだろう。 考えてみると、ここには「刑事部屋」や「社会部記者」では感じた仕事場の匂いがない。刑事や記者達の連帯感やいさかい、タバコや汗の匂い。昭和という濃い時代を背景にした風俗小説風味もこの作者の魅力だったんだ。 なかでは「部長刑事物語」の人情ミステリーが楽しめた。 それにしてもあのコテコテの庄司部長刑事が銀座で私立探偵開業だなんて(笑) |
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| No.2 | 7点 | 社会部記者- 島田一男 | 2024/08/30 08:00 |
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| 伯父が新聞記者だった。定年後は紳士然としたナリで飲み歩いていたが中身は結構ラフだった。現役時代はきっと生きのいい「ブン屋」だったんだろう。ちょうど作中の記者たちと同時期になる。
4話の連作短編からなる、第3回推理作家協会賞受賞作。 ミステリー色はやや薄いが記者の風俗小説としても面白く読める。 そういえば「事件記者」という人気ドラマもあったなあ・・ |
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| No.1 | 8点 | 刑事部屋(デカべや)1- 島田一男 | 2024/08/24 08:40 |
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| 「昭和」は長いから、その時代イメージは人によって様々だろう。
私にとっては昭和30年代こそがまさに「the昭和」。猥雑で活気があって妙にユルい30年代こそは、昭和の大トリ、バブル絶頂への長い一本道の始まりなのだ。 このあたりの気分は「ALWAYS 三丁目の夕日」などではなく「本当は怖い昭和30年代」の方が的確。 この連作短編にはその30年代の匂いが濃厚に漂っている。 時代背景と文体とプロットが一体になって、ミステリーを超えた全体小説としても味わえる。 作者島田一男は人気作家だったが今となっては影が薄い。巨大な松本清張とぴったり時期がカブったことや、平成以降は同様の作風と経歴(記者出身)を持つ横山秀夫の活躍があったせいかもしれない。 |
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