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ミステリ初心者さん
平均点: 6.23点 書評数: 322件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.9 5点 九尾の猫- エラリイ・クイーン 2022/05/13 19:12
ネタバレをしております。

 正直に言うと、かなり相性の悪い本でした。
 まず、非常に退屈で読みづらい文章でした。興味がそそられず、ページが進むのも遅かったです。500ページ近くありますが、250ページぐらいに収めてほしいぐらいです(笑)。
 主人公エラリー・クイーンがあることで自嘲的というか、自己卑下がしつこくて、煩わしかったです(涙)。

 推理小説的要素は、もっとガッカリなものでした。
 読みづらい文章を我慢して読んでいて、ラストのどんでん返しがコレ…? 国名シリーズのようなロジカルな要素もなく、不可能犯罪もなく、意外な犯人がいるかと思えばミステリ好き100人中98人が予想するような犯人…。この作品の良いところがわかりません。アガサ・クリスティーならミスリードに使うような犯人で、さらにどんでん返しがあるでしょうね(笑)。

 エラリー・クイーンの作品ということで期待値が上がりすぎてしまったようです。ただ、最後のエラリーを激励?する博士のセリフは良かったです。

No.8 8点 中途の家- エラリイ・クイーン 2020/08/25 18:26
ネタバレをしています。

 "国名○○+秘密"というタイトルではなかったため、なんとなく読んでいませんでした(とはいえ、国名シリーズを制覇しているわけではなく、つまみ食い的に読んではいますが)。しかし、国名シリーズでも屈指のフェアさと論理性を兼ね備えた名作でした! ページ数が結構あり、ビルとアンドレアの恋愛パートが冗長に感じられるところもありましたが、全体的に読みやすく、不満はあまりありません(下に書いてますが(笑))。

 非常にフェアなため、やや犯人がわかりやすすぎるとは思います。しかし、論理的な犯人当てというのは犯人が犯人臭いことよりも、犯人以外が犯人ではない理由のほうが大事だと思っています。犯人ではない理由も読者に推測が可能で素晴らしいです。不満点もありますが(笑)。意外な犯人を演出しようとし過ぎる他作品より100倍は好みです。青崎有吾さんの小説もこれぐらい論点をわかりやすく書いてくれるとよいのですが(笑)。
 私は何回か読み直し、ほぼほぼエラリーの推理を当てる事ができました。実は、犯人が一番犯人らしい犯人すぎて絶対に外していると思い、フィンチ以外の人物の検証をしまくりました(笑)。

 以下、好みではなかった部分。
・犯人が女性でない理由がやや不満。"犯人が女性であれば自身の口紅をペン代わりに使っただろうし、アンドレアの口紅を使うという発想も出たはず"というのはどうでしょうかね? また、女性がパイプをやったっていいはずです。さらに、ギンボール夫人がパイプをやらないという描写はなかったような…?(勘違いならすいません)。
・アンドレアの犯人でない理由は、心理的アリバイだと思います。クロロホルムを嗅がされたとき、近くにクロロホルムがしみ込んだハンカチ的なものが落ちていない(たぶん)ので、狂言ではないとは思いましたが。まあ話の流れ的に犯人ではありえないのですが(笑)。
・題名は"スウェーデン燐寸の秘密"のほうが絶対に良いとおもう(笑)。

No.7 5点 チャイナ・オレンジの秘密- エラリイ・クイーン 2020/02/11 18:28
ネタバレをしています。

 非常に変わった犯行現場になっており、興味を惹かれました。新訳(2015年のもの)を読んだせいなのか、著者の文力のたかさなのか、とても読みやすかったです。
 エラリーらしからぬ(?)アリバイトリックも面白かったです。犯行現場の密室ではなく、自分を密室にしてしまうとは(?)。すっかり騙されてしまいました。トリックを用いた”意外な犯人”は大好きです。

 以下難癖部分。
 被害者の特徴である神父を隠したくて、わりと大掛かりなことをやっている犯人ですが、私は神父の服装についての知識がなかったため、あまりピンときませんでした。なので、もちろんネクタイの謎についてもさっぱりわかりませんでした。ネクタイが持ち去られている…ではなく、被害者がネクタイをしていない人物かつ、犯人がネクタイを調達できなかった…という考えが及ぶまで、敷居が高すぎました(笑)。これは単に私の知識不足なだけかもしれません…。
 死体と槍をつかった閂を閉めるトリックはこれまでに見たことがないパターンでした。しかし、機械仕掛けのトリックは好みではありませんでした。
 タイトル名から待合室にあるオレンジについてあれこれ考えてしまいました(笑)。むかつきますね!

No.6 6点 ギリシャ棺の秘密- エラリイ・クイーン 2018/11/30 19:39
 ネタバレをしています。※無駄に長い書評をしてしまったため、大幅に短くしました(笑)。

 後半までは、容疑者一人一人を除外していく行為をを楽しめる最高のフーダニットでした。私は何度も読み返し、容疑者がいなくなってしまう事態になり、困りました(笑)。
 解決編を読んだ時は、悪い意味で衝撃でした(笑)。いや、そりゃこの犯人ならば出来るだろう・・・と思ってしまいました。警察まで犯人に含めると、作中全ての登場人物のアリバイ検証をしなくてはならず、本能で犯人候補からはずしていましたね。ただ、この犯人ただ一人にしか犯行ができなかった点は非常にフェアだと思います。好みの話になってしまいますが、フーダニットにおける意外な犯人やどんでん返しは相性が悪いなぁと再認識しました。

 

No.5 6点 エジプト十字架の秘密- エラリイ・クイーン 2014/02/16 23:11
ネタバレがあります

 犯人が論理で当てられる、犯人当ての楽しい小説でした。 それに加えて殺し方が変わっていたり、沢山殺されたり、衝撃の展開だったり、話がダレません。

 残念なのは、ロジックの緻密さというか厚みが無い気がします。ちょっと無駄な部分が多いというか、犯人を断定させる部分が少ない気がしました。ロジックだけで見たら、短編でもいい気がしました。

 評価と関係ありませんが、訳が古く、めちゃくちゃ読みづらかったです。サンマーハウスの意味について、ちょっと悩みました

No.4 9点 オランダ靴の秘密- エラリイ・クイーン 2013/05/27 12:22
ネタバレをしています


 前作、前々作と同じく、犯人当てが楽しめる作品でした。安心して犯人当てを楽しめる=犯人が1人に断定できる作品です。
 前作や前々作よりも、さらに読みやすくなっています。この作品の犯人の犯行方法は、ちょっと大胆で面白く、だれません。さらに、おそらく訳者の腕があがった??読みやすい日本語になっていました。
 読みやすかった為か、難易度が低いのか、自分でもそこそこ謎が解けました。第2の殺人はヒントが大きくてキワキワですね。殆ど当たらない自分がそこそこ分かったので、難易度のたかいものを求めている人には向かないかも。
 嫌いな部分をあげるとすれば、犯人に共犯者がいること。ただ、犯人当ての邪魔にはなっていません。

 完成度の高い、本物の本格推理小説でした。
 ※ちょっと印象が変わり再評価

No.3 6点 フランス白粉の秘密- エラリイ・クイーン 2012/12/25 15:10
 細かいロジックが最高の作品。推理小説らしい推理小説。

 ただ、犯人を特定するロジックがわかりづらかったというか、あまりピンとこなかったです。細かすぎてついていけない気味でした。こりゃ、犯人は当てられないや。自分が頭が悪いだけかもしれないけど。前作のほうが好みです。

 あと、めちゃくちゃ読みづらかったです。訳が古く、読みづらい日本語だったり。物語に起伏がなくダレやすかったり。

 ※新訳がでてるみたいですね! もし新訳を読んだら、評価を変えるかもしれません(7くらいに)

No.2 8点 Xの悲劇- エラリイ・クイーン 2012/07/28 11:14
 読んだ当時は、アガサ・クリスティーが大好きだったこともあり、この作品のよさが分かりませんでした。今改めて見直すと、犯人を一人に断定する、納得の行く推理がすばらしい。

 ただ、解決編の前に、犯人をバラしている感じがあり、犯人当てを純粋に楽しめないかもしれません。ロジック好きを自称している人が、解決編を前に興味を失っているのを見ました。でも、犯人当てというのは、なぜ犯人といえるのかの過程のほうが大切だと思うので、本当のロジック好きの人にお勧めです。

No.1 8点 Yの悲劇- エラリイ・クイーン 2012/07/28 11:07
 すばらしい発想。ヒントも面白いです。

 ただ、ほとんど犯人が当たらない自分でも犯人が分かるほど簡単です。っというか、途中でバラしている感じがあり、この作者の作品にしては犯人当てがあまり楽しめないと思います。

ミステリ初心者さん
ひとこと
 有名な作品をちょこちょこ読んだ程度のミステリ初心者です。ほとんど、犯人やどう殺したかを当てることができません。


 高評価・低評価の基準が、前とは少し変わってきました。
 犯人を一人に断定で...
好きな作家
三津田信三 我孫子武丸 綾辻行人 有栖川有栖 鮎川哲也
採点傾向
平均点: 6.23点   採点数: 322件
採点の多い作家(TOP10)
アガサ・クリスティー(15)
三津田信三(14)
歌野晶午(12)
綾辻行人(11)
東川篤哉(10)
鮎川哲也(10)
東野圭吾(9)
エラリイ・クイーン(9)
折原一(8)
西澤保彦(8)