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ボンボンさん
平均点: 6.51点 書評数: 185件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.7 5点 ビブリア古書堂の事件手帖7- 三上延 2017/03/15 23:13
前作から随分待たされたが、綺麗に出来上がっており、作者が勉強をして懸命に書き上げたのがわかる。大変読み易く、ただ、その分軽い。
本編最終巻である今回のテーマは、シェイクスピアだ。それを意識してか、またまた悪者が舞台の登場人物のように大袈裟に悪そうにしている。そこが薄さの原因なのではないかと思う。
それでも、古書交換会(古書業者の競りのようなもの)は盛り上がるし、秘密の解答も古書の薀蓄が良く活かされていて納得だった。
アニメと実写で映画化とのことだが、まあやっぱりそうなりますよねえ、という感想。素材がやけに高尚なのに、人物が妙に子どもっぽいというアンバランスさが腑に落ちず、良いのか悪いのか、なんだかもうよく分からない。

No.6 5点 ビブリア古書堂の事件手帖6- 三上延 2015/01/26 23:33
古書好きの人は、皆こんなに自己中で、怖いのか。あっちでもこっちでも貴重な古書をダメにしてしまうとか。狭い世界でみんな親戚とか。それはないだろう、ということが多すぎる。
まあ、実はこういう理由で、と種明かしされてみれば、結構いい話だったりするのだけれど。
誰が犯人か、という面では、次々とトランプをひっくり返すように楽しめた。

No.5 6点 ビブリア古書堂の事件手帖5- 三上延 2015/01/11 08:17
物語としては、まだ道の途中という状態。このシリーズ、1巻1巻採点する方式がいいのかどうか、分からなくなってきた。
どの話もよく出来ているが、あちらこちらの脇役の人に、「こんな人いるかな」「こんなこと考えるかな」「こんなことやっちゃうかな」というような引っ掛かりを感じることがある。
と言っても、全体としては緊張感があって面白い。

No.4 6点 ビブリア古書堂の事件手帖4- 三上延 2013/03/03 21:04
一冊全編、江戸川乱歩のコレクションに関わる一つの事件でまとめられている。東日本大震災後の古書店の話として、”なるほど”のエピソードが挿入されていて、好感が持てた。
乱歩については、乱歩にどっぷり、乱歩をなぞるような仕掛けを次々投入。見た目と違ったり、色々とひっくり返したり、裏返したりが面白い。
栞子さんの母親の問題も恋の話題も色々進展するが、すべて途中という感じで、次の巻に期待がかかる。
それにしても、こんなお母さん居るのかなあ、こわいなあ。ホントは意外にいい人かもって言われてもなあ。

No.3 6点 ビブリア古書堂の事件手帖3- 三上延 2012/12/05 23:32
古書業界情報が楽しくてしょうがない。
また、次々に登場するキャラクターがなかなかにいい。みんな意外な面を見せたりし、一面的でない奥深さがある。特に、若い(子ども?)人たちが、活き活きしている。
栞子さんの母親のことや妹のことが、個別の事件とは別の線で展開し、目が離せない。まだまだ続くみたいなので安心した。

No.2 6点 ビブリア古書堂の事件手帖2- 三上延 2012/12/05 23:12
事件としては、何と言うか、普通に面白い。栞子さんの洞察力が凄すぎる。
本に関する薀蓄は、大変興味深い。これなら、まだまだシリーズは続けられそう。落ち着いた、静かな恋愛小説でもあり、そちらも爽やかに楽しめる。

No.1 6点 ビブリア古書堂の事件手帖- 三上延 2012/11/25 10:50
はじめ、栞子さんの極端なキャラクターがアニメっぽく感じられ、引き気味だったが、全体に登場人物が丁寧に描かれていて、次第に引き込まれた。
栞子さんが異常に名探偵過ぎることを不安視する見方や、実際に問題に発展するところなど、なかなか単純ではなくて好感が持てた。
ついでに、古書店が舞台ということで、いろいろな古本あるあるを知り、へー、そうなんだ、と感心することが多かった。

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ボンボンさん
ひとこと
読書日記的に書かせていただいているので、過去に読んだものをどうしようか思案中です
好きな作家
宮部みゆき、伊坂幸太郎、高村薫、有栖川有栖、服部まゆみ、などなど
採点傾向
平均点: 6.51点   採点数: 185件
採点の多い作家(TOP10)
有栖川有栖(39)
宮部みゆき(16)
東野圭吾(13)
北森鴻(11)
三上延(7)
アガサ・クリスティー(6)
服部まゆみ(6)
法月綸太郎(6)
エラリイ・クイーン(6)
柚月裕子(6)