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take5さん
平均点: 6.55点 書評数: 309件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.6 5点 アイネクライネナハトムジーク- 伊坂幸太郎 2024/04/06 12:13
伊坂幸太郎はいくつか読んで
だいぶ好きな物もありますが
これは上手いとは思いますが
五指には入らないと感じます
時代と視点が変化する短編集
ナハトムジークの意味は実は
ナジームハメドだったのです

No.5 7点 AX- 伊坂幸太郎 2019/02/03 15:28
自分が父親だから、
兜に思い入れて読むのかなと思いました。
恐妻家であろうとなかろうと。
ラストのファインが書き下ろしなので、
うまくまとめてくれて良かったです。

「AX」「BEE」「Crayon」「EXIT」「FINE」
各編の頭文字が「A」「B」「C」「E」「F」
となっているのですが、
「D」が抜けているんですよね。

「D」は「Drive」の頭文字です。
「小説 野性時代」2015年11月号に
「Drive/イントロ」が掲載されました。
それは「Drive」の三分の一に当たるもので、
その後、その続きは書かれておらず、
「D」は未完成です。
そのため、幻の「D」となりました。
期間限定で試し読みできる時期もあったようですが
終了しているという情報があります。

No.4 6点 フィッシュストーリー- 伊坂幸太郎 2018/08/21 23:59
色々な作品の登場人物と少しずつ重なる
ところで親しみをもちながら読める短編集。
しかし多くの長編に比べて、印象は薄く、
やはり短編の名手は別にいると言わざるを得ません。
4作品中、表題作品が時間を前後させて話をつなぐ物です。
同様の展開では、別の著者による物を推す方多数でしょうか、
むしろ最終作品『ポテチ』が直球で心に残りました。

No.3 8点 重力ピエロ- 伊坂幸太郎 2018/08/19 18:20
家族を考える大きな幹に、
人類の系譜、二重螺旋構造、
ガンジー、バタイユ…という
繊細かつ躍動する枝葉が伸びる大木小説、
それらが決して重厚ではなく、
一見軽く書かれている事が、
読み進める手を一層速めます。
一気読み。

No.2 6点 グラスホッパー- 伊坂幸太郎 2018/08/04 22:15
ミステリーの定義は人によりけりでしょうから、
あえてこの本がミステリーの代表的な作品とは申しません。
しかし、リーダビリティが高くカットバックも冴え、
読みやすい事この上ないです。
最後に全ての人生が交錯しますが、ここがもう少し意味が出てくると良かったです。

No.1 8点 マリアビートル- 伊坂幸太郎 2018/07/28 21:54
読む人によっては、
エンターテイメントの重奏曲。ハラハラドキドキが新幹線の駅毎にやってきます。

読む人によっては、
哲学の入り口。人は何のために生きるのか、悪とは死とは、をはじめとして考えるために。ドストエフスキーも出てくるので。

読む人によっては、
読者自身の在り方を省みる教材。現代社会の、特に政治に向き合う態度や諸問題に目を閉ざさないために。

という読み方ができると思わないと、自分が一気にページをめくった理由を正当化できないので(笑)

作中の人物、王子に嘲笑されそうな分析ですが
改めて読書は重要だと思いました。

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take5さん
ひとこと
古今東西ミステリーは沢山ありますが、
すばらしい古典に出会った時、
人間が描かれている作品に出会った時に、
ああ読んでよかったと思います。
そういう作品に一つでも出会えればと、
このページを覗...
好きな作家
決められません
採点傾向
平均点: 6.55点   採点数: 309件
採点の多い作家(TOP10)
東野圭吾(28)
ジェフリー・ディーヴァー(19)
連城三紀彦(15)
薬丸岳(13)
道尾秀介(12)
島田荘司(8)
今野敏(8)
アガサ・クリスティー(8)
辻村深月(7)
奥田英朗(6)